【羽田盃予想】前走データからアマンテビアンコを推奨 地方馬ならティントレットに注目
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ダート三冠レースの第1弾
2024年4月24日(水)に大井競馬場で羽田盃(JpnⅠ・ダ1800m)が実施される。これまでは南関東三冠の第1弾として行われてきたが、ダート競走の体系整備により今年からJpnIとなりJRAも含めた全国ダート三冠の一冠目となった。雲取賞で重賞を初制覇したブルーサンをはじめ、同レース2着に入った白毛馬アマンテビアンコ、ブルーバードカップの勝ち馬アンモシエラ、地方勢では京浜盃5着のティントレットなどJRAと地方から実績馬が集結した。過去10年の南関東限定だった羽田盃の傾向を踏まえて勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気は【5-2-1-2】と勝率、連対率、複勝率全てでリード。2番人気は【1-4-2-3】で連対率50.0%、複勝率70.0%と上位人気の信頼度は高い。3番人気が【0-2-1-7】、4番人気が【2-0-2-6】。2022年は1、2着が9→13番人気の大波乱があったものの、連対馬20頭中17頭が5番人気以内だった。
☆枠番
3、6枠が各4連対でトップ、5 、7枠が各3連対で続く。ほか1、 2枠が各2連対、4、 8枠が各1連対となっている。
☆所属別成績
地方の所属では船橋が3勝を含む9連対でトップ。大井が4勝を含む6連対で続く。ほかに浦和が4連対、川崎が1連対となっている。
勝ち馬10頭を含む連対馬18頭が前走で5番人気以内だった。前走が1600m以下は【1-3-3-36】で、1700m以上は【9-7-7-79】。連対馬の脚質は【逃げ3先行9差し4追込4】と先行馬の活躍が目立つ。しかし大井1800mは広々とした外回りで行われることもあり、まぎれが起きにくい。流れひとつで差し、追込馬も届く。
アマンテビアンコが一冠目をとる
◎アマンテビアンコ
前走の雲取賞はスタートで大きくバランスを崩したうえ、直線で手前を替えずに走りながらもメンバー最速の末脚で追い上げて2着に入ったのは実力の証。同じ大井1800mを経験できたのは大きな強みで、雲取賞が重賞に昇格した2019年以降、2着馬は羽田盃で【2-0-1-1】と好成績を残している。五分のスタートを決めて、白毛馬初のダートJpnⅠ制覇を狙う。
◯ブルーサン
前走の雲取賞で重賞初制覇。これまでダートで逃げた時は5戦全て連対しており、前走で今回と同じ舞台を制したのは強調材料だ。過去10年では1連対の8枠を引いたが、最近の大井コースは先行馬の活躍が目立ち、テンの速さも魅力。マイペースの形に持ち込めればJpnⅠに手が届く。
▲ハビレ
前走の京浜盃で3着に終わったが、1コーナーで接触したアクシデントが響いた。前走1700m以上は過去10年で9勝をマークしており、地元大井の笹川翼騎手が手綱をとるのは心強い。京浜盃3着馬は過去10年で【0-0-0-8】と全て4着以下だったが、同レースは今年からダートグレードに替わっており上位をにぎわしてもいい。
ほか、アンモシエラは牝馬ながらブルーバードカップを制し京浜盃でも2着に入った。牝馬の出走は過去10年で1頭だけだが、前走で大井を経験している点は好材料だ。
地方馬ではまずティントレットを挙げる。京浜盃は抜群の手応えで直線を向いたが、ソラを使って5着に敗れた。集中力を維持できればダートグレードでも見劣りしない能力がある。京浜盃は4着以下が【2-2-5-35】と上々の結果を残しており、地方馬としては最有力だろう。フロインフォッサルは雲取賞で5着。同レースではJRA勢にも引けを取らない鋭い末脚を見せた。重賞昇格後は雲取賞4着以下が【0-1-0-5】と連対馬が出ている。展開がかみ合えば上位に加わってもいい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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