【東京盃】単勝1.4倍ドンフランキーがレコードV 池添謙一騎手「まだまだダート戦線で底を見せていない」
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
単勝1.4倍の人気に応える
4週間後に迫ったJBCと同じ大井競馬場で行われた東京盃(JpnⅡ・ダート1200m)は、池添謙一騎手騎乗で単勝1.4倍と断然の支持を集めたドンフランキーが勝利した。
水が浮くほどの不良馬場の中で12番枠から好スタートを切ったが、それ以上にダッシュ力を見せたのは内のギシギシだった。しかし11.9-10.7というラップが刻まれ400mを通過するときには、再びドンフランキーが巻き返して先頭を奪う格好となった。
しかし3角を迎え、先行馬群が一団となったところで内からジャスティンがスッと並びかけていき、4角から直線へ向いた時点では同馬の方が前に出ていた。それでも池添騎手は慌てることなく追い出しを開始すると、残り200m標識の手前で先頭へ。後続の追い上げを許さなかった。勝ちタイム1:10.0は2011年のJBCスプリントでスーニがマークしたレコードを0.1秒上回る好タイムだった。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2着のリュウノユキナは上がり最速の35.7で4角4番手から追い上げるも1馬身及ばず。それでも【2-2-0-0】という成績を誇る大井コースで安定感のある走りを見せた。
3着は大井に移籍して2戦目だったジャスティン。前に入られることなく最内でロスなく立ち回った森泰斗騎手の好騎乗が光った。
次走は「しばらく空けようと思っている」
ドンフランキーのレースぶりについて池添騎手は「先行するには厳しい枠でしたが、いいスピードを見せてくれて先手を取れましたし、直線を向いた時にしっかりと反応してくれましたので、大丈夫だろうなと思いながら追っていました」と振り返る。
また「まだまだダート戦線で底を見せていないですし、頑張ってくれると思うのでこれからが楽しみです」と語ったように、7月にプロキオンSで重賞初制覇、前走のクラスターCでも2着に入るなど重賞でも安定感のある走りを披露。充実期を迎えていると言っていい。
この勝利でJBCスプリントへの優先出走権を手にした。管理する斉藤崇史調教師によると次走の予定は「夏暑い時期に連続して使ったため、しばらく空けようと思っているので来年くらいかなと思っています」とのこと。JBCへの参戦はなさそうだが、引き続き次走以降の走りにも注目したい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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