【黒潮盃展望】東京ダービー2着馬クライオジェニックの末脚魅力
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
真夏の3歳限定SⅡ競走
2022年8月17日に大井競馬場で行われる黒潮盃(SⅡ・ダート1800m)。春クラシックの雪辱を誓う馬、好走して戸塚記念への足掛かりとしたい馬、他地区から南関東の強豪に挑戦状を叩きつける馬など、真夏の3歳限定重賞にそれぞれの思惑を持った12頭が集った。
中心はクライオジェニック。第一冠の羽田盃は歴史的なハイペースを先行してバテてしまい最下位に敗れたが、東京ダービーは一転して追い込みに懸け、低評価をくつがえす2着に激走した。1、3、4着を先行勢が占めたように展開に恵まれたわけでもなく、地力の高さを示す走りだった。JDDはさすがに中央勢が強かったが、再び地方馬どうしとなるここでは最有力だろう。
ナッジは昨年のJBC2歳優駿で2着と好走し、クラシック候補と目されて南関東へ移籍。しかし羽田盃7着、東京ダービー5着といまひとつ結果を出せなかった。勝負所でどうしても反応が鈍く、やや立ち遅れる場面が目立つ。12頭立てに減って多少なりとも捌きやすくなるのは好材料だ。
兵庫のローグネイションにもチャンスはある。時期柄、南関東のトップ層はここをパスすることも多く、16年2着カツゲキキトキト(愛知)、19年1着リンノレジェンド(道営)、20年2着コパノリッチマン(道営)など他地区の有力馬も比較的通用するレース傾向。前走の兵庫ダービー3着は最内枠もアダとなり、後方からいい脚は見せたものの、少々もったいなかった。母は16年の勝ち馬ミスミランダーで、母仔制覇もかかる。
以下、JDDでクライオジェニックと0.3秒差だったコスモファルネーゼ、近況目立たないが雲取賞4着と力はあるマイブレイブあたりが連下候補だ。
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