【日経新春杯】複勝率40.0%「前走3勝クラス」は軸に最適 ヴェローチェエラがすべての好データに合致
門田光生
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栗東組、前走4番人気以内が優勢
2025年1月19日に、今年は中京競馬場で行われる第72回日経新春杯。昨年の勝ち馬ブローザホーンは天皇賞(春)で2着、そして宝塚記念を勝ってGⅠ馬へと出世した。
今年ものちのGⅠ馬が現れるのか。そんな期待を持ちつつ、過去10年(2021~23年は中京開催、ほかはすべて京都開催)のデータを基に検証していきたい。
☆所属
美浦所属馬2勝(2連対)、栗東所属馬8勝(18連対)。勝率はほぼ同じだが、連対率で大きな差が出ているということで、栗東組有利としたい。
☆性別
牝馬は11頭出走して2着が2回だけ。大きく評価を下げる必要はないが、勝ち馬が出ていないのは事実だ。
☆年齢
4歳馬が6勝、2着4回。勝率、連対率、複勝率はいずれもトップで、4歳馬が中心で異論なしだ。馬券に全く絡んでいないのは7歳以上。また、6歳以上の美浦所属馬からも、連対馬は出ていない。
☆前走クラス
勝ち馬が出ているのは、前走でGⅠかGⅡ、または3勝クラスを走っていた馬。2勝クラスやOP/Lのほか、GⅢ組からも勝ち馬は出ていない。特に、OP/L組は20頭が出走して、2着と3着が1頭ずついるだけとなっている。
☆主な前走
サンプルが10頭以上のレースは菊花賞、中日新聞杯、アルゼンチン共和国杯の3つ。このうち、勝ち馬が出ているのは菊花賞だけだ。
☆前走着順
前走1~5着のなかでは、2着馬だけ連対馬が出ていない。1着と3~5着馬はサンプル数の少ない着順はあるものの、いずれも複勝率が37%を超えており、まずまず優秀といえるだろう。また、前走9着以下から勝ち馬は出ていない。
☆前走人気
4番人気以内と5番人気以下で大きな差が出ている。4番人気以内の馬の方が、好走する確率が高くなっている。
☆前走着差
前走を0.8秒以上の差で負けた組から勝ち馬は出ていない。
データで満点のヴェローチェエラ
日経新春杯のデータをまとめてみよう。
【好走率アップ】
A「栗東所属馬」
B「4歳馬」
C「前走1着馬、もしくは3~5着馬」
D「前走4番人気以内」
【勝ち馬なし】
E「牝馬」
F「前走2勝クラス、OP/L、GⅢ」
G「前走9着以下」
H「前走0.8秒以上離されて負け」
【連対馬なし】
I「7歳以上(美浦所属馬は6歳以上)」
J「前走2着馬」
プラスデータ4つをすべて満たしているのはヴェローチェエラだけ。前走3勝クラス組は【3-3-2-12】複勝率40.0%と馬券に絡む確率も高めで、軸にはもってこいだ。
以下は相手候補ということで、プラスデータを連対率順に並べてみる。結果は、C(前走5着)>C(4着)>C(1着)>B>D>C(3着)>Aの順番となった。
プラスデータを3つ持ち、かつマイナスデータを持たないのは、サトノグランツ(ACD)、サンライズアース(ABC)、ショウナンラプンタ(ABC)、マイネルエンペラー(ACD)の4頭だ。
このうち、連対率が50%ある前走5着馬のサトノグランツが相手筆頭。サンライズアースとショウナンラプンタはともにABC、さらに前走4着というのも同じ。
前走の比較だと、5頭が馬券に絡んでいる菊花賞組のショウナンラプンタを上に取りたいところだが、サンライズアースの日本ダービー組はサンプルが2頭と少ないながら、2頭とも勝利を挙げている。勝率100%は魅力のデータなので、サンプル数の少なさに目をつぶって、サンライズアースを上に取りたい。残ったマイネルエンペラーが押さえ。
◎ヴェローチェエラ
◯サトノグランツ
▲サンライズアース
△ショウナンラプンタ
×マイネルエンペラー
《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想、記事を執筆中。
今年は金杯が日曜日に行われたということもあり、1月半ばで土、日開催に戻ります。ちなみに、昨年は土曜日が金杯だったので、1週目だけ3日間開催で、あとはすぐ土日開催に戻りました。年末年始は曜日感覚がなくなることが多いので、すぐ通常日程に戻るのはありがたいですね。
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