【京都金杯】中京では左回り実績がものを言う 京大競馬研の本命はサクラトゥジュール

京都大学競馬研究会

中山金杯3着以内の左回り実績(過去10年の中京開催)

ⒸSPAIA

左回り実績のある馬を買えばワイドが当たる 運が良ければ三連複も

1月5日(日)に中京競馬場で京都金杯(GⅢ)が行われる。阪神JF3着の実績があるドゥアイズが初重賞制覇を狙うほか、前走でOPを勝ったシャドウフューリー、ウォーターリヒトなど16頭が揃った。

例年同様、実績馬の除外が大量に発生して予想は難解になったが「1年の計は金杯にあり」とも言うように、ここを当てることで今年の的中率も変わってくるはず。高配当のお年玉を拾うため、データを用いて的中を目指していきたい。

今年は左回りになるため、普段の京都のデータは使えない。しかし過去3回(2021~23年)行われた中京開催の京都金杯を調べてみると、普段よりも分かりやすい傾向が見つかった。

中京開催の京都金杯、好走馬の左回り実績,ⒸSPAIA


その傾向とは、3回の好走馬9頭中7頭に左回りのOPクラスで勝ち鞍があったこと。特に勝ち馬は3頭とも左回りの重賞勝ち馬だった。

今年のメンバーで左回り重賞の勝ち馬はサクラトゥジュール、セルバーグ、マテンロウオリオンの3頭だ。左回りOP・リステッド勝ち馬はアスクコンナモンダ、ウォーターリヒト、オーキッドロマンス、ゴールデンシロップ、メイショウチタン、ロジリオン。先述の3頭と合わせて合計9頭になる。

これまでの法則通りならこの9頭から取捨選択をするだけでワイド以上が確実に当たる。ゆえに安直だがここを深掘りしたい。

インを突いた馬の台頭が目立つ中京開催

中京開催の京都金杯、好走馬の通過順と馬番,ⒸSPAIA


先述のデータをもう少し掘り下げよう。中京芝1600mは長い下り坂のあと直線に急坂が待っているため、21年という例外はあるものの、基本的に逃げ馬には厳しいコースとなっている。

22年はザダル(コーナー通過順12-12-12)、23年はイルーシヴパンサー(通過順9-9-7)が勝利した。

21年3着エントシャイデンは何度も騎乗し癖を知っていた川須騎手の好騎乗が光ったもので、テン乗りであれば逃げ馬は割り引きたい。

この3年を見てみると、前年12月にも中京は少し使われているため馬場は外も内も伸びるフラットな傾向があった。

しかし勝ち馬は1~7番枠からインで上手く脚を溜めた実績馬となっている。内枠を引けば有利となる。

東京新聞杯が好内容 折り合いつけば突き抜けても

◎サクラトゥジュール
昨年の東京新聞杯の勝ち馬。折り合いにかなり不安のある馬。実際、昨年大敗した2走は折り合いを欠いていた。一方、勝った東京新聞杯は後の重賞好走馬相手に突き抜けており、力さえ出し切ればここでも上位は間違いない。

その点、気性改善のため去勢したことはプラスになるはず。左回り実績も豊富で4枠7番もいい。また堀厩舎が懇意にしているR.キング騎手が乗ってくれることも好材料だ。

トップハンデは実績を考えれば当然で問題にはならない。一昨年のイルーシヴパンサーと同じ匂いがする馬だ。

◯セルバーグ
一昨年の中京記念の勝ち馬。それ以降は不振が続いているが、これは逃げにこだわってスピード負けしていたことによるものだ。

近走は差しで僅差の競馬ができており、先行馬が揃った今回は展開が向く可能性がある。枠は少し外に入ってしまったが、中京は5戦中4戦で3着以内と得意。適性も味方につけたい。

▲アスクコンナモンダ
中京のポートアイランドSを勝っており、相手なりにコース問わずどこでも頑張っている。枠がいいので3番手にする。

3番手以下は相手なりの馬が多いため単勝ではあまり買えないが、ヒモには押さえておきたい。

△ウォーターリヒト
キャピタルSを鋭い末脚で勝利。展開に恵まれていたがNHKマイルCのときより上がりタイムで明らかな成長を見せており、得意の左回りであれば実力上位だ。しかし大外枠は幾分厳しい。

×ロジリオン
NHKマイルC、富士Sで3着とハイレベル戦での実績がある。一方で東京のリステッドでは2回4着に敗れるなど、こちらも相手なりにしか走らないのが難点だ。

×ゴールデンシロップ
昨年のオーロカップで復活。4年前の話だが3勝クラスで負かした相手から重賞勝ち馬が2頭出ており、条件戦時代はハイレベルな相手と戦っていた。重賞でも戦えるのではと考える。

×ドゥアイズ
東京でクイーンC2着の実績あり。こちらも相手なりの走りしかできないためヒモまで。

メイショウチタンとオーキッドロマンスは逃げか2番手が想定される馬で、他馬との兼ね合いで展開が向かないと判断した。マテンロウオリオンは逆に最後方からの競馬しかできず、乗り替わりを加味しても厳しいと判断した。

メイショウチタンとオーキッドロマンスは逃げか2番手が想定される馬で、他馬との兼ね合いで展開が向かないと判断した。

マテンロウオリオンは逆に最後方からの競馬しかできず、乗り替わりを加味しても厳しいとみる。

馬券はサクラトゥジュールから△まで流した馬連3点、相手6頭に流した三連複15点で勝負する。

もうお年玉を貰える年齢ではなくなったため、自分の力でお金を稼ぎにいかないといけない。今回の買い目であれば万馬券は間違いなく、当たればよい滑り出しとなるはずだ。(文:福山)

京都金杯 予想印
◎サクラトゥジュール
◯セルバーグ
▲アスクコンナモンダ
△ウォーターリヒト
×ロジリオン
×ゴールデンシロップ
×ドゥアイズ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
30年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。


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