【注目2歳馬】サートゥルナーリア産駒リスグロワール 究極の瞬発力勝負を差し切る好内容
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【注目2歳馬】サートゥルナーリア産駒リスグロワール 究極の瞬発力勝負を差し切る好内容

2026/09/08 12:00
三木俊幸
9月5、6日の注目2歳馬,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

母はGⅠ・4勝のリスグラシュー

週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。9月1週目となる今回は、6日の阪神5Rに組まれた芝1800mの新馬戦を制したリスグロワールにスポットを当てる。

父はサートゥルナーリア、母は現役時代にエリザベス女王杯、宝塚記念、コックスプレート、有馬記念とGⅠ・4勝をあげたリスグラシューという良血。初仔、2番仔はいずれもJRAで未勝利と結果を残せずにいたなかで、3番仔となったリスグロワールも母と同じ栗東・矢作芳人厩舎からのデビューとなった。

鞍上に迎えたのは、リスグラシューを3つのGⅠ制覇へと導いたD.レーン騎手。今回は短期免許ではなく、セントウルSに香港から参戦したファストネットワークに騎乗するために来日していたタイミングということもあって騎乗が叶った。

このレースには、今年の桜花賞馬スターアニスの半妹でもあるハートノートや、母サロニカでノーザンファームミックスセールにて2億4200万円で取引されたガヤーズアモーレなど、好メンバーが揃ったなかで2番人気の支持を集めていた。


9月5、6日の注目2歳馬,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


スタート出遅れもしっかり折り合う

10頭立てのレースは、ガヤーズアモーレがすんなりとハナを切る。13.1-11.9-12.6-13.0-12.8というラップが続き、1000m通過1:03.4というスローペースで馬群は一団となっていた。

最内枠だったリスグロワールはスタートで出遅れたものの、二の脚が速く、最初の200m地点を迎えるところでは先行グループの一角に取りついて、4番手のインを追走。行きたがる素振りをみせる馬がいたなかでも、しっかりと折り合っていた。

直線に向いて横に広がった争いから、4角で6番手というポジションだったハートノートが外から抜け出し、残り200m地点ではこちらが押し切るのかに思われた。

しかし、坂を駆け上がるところで、粘っていたガヤーズアモーレとの間のスペースから一気に突き抜け、残り100mで先頭に立つと後続には1馬身差。勝ちタイムは1:48.7での決着となった。

レースの上がり3Fが33.0(11.4-10.7-10.9)のところ、リスグロワールは32.7を記録。本来なら同じく上がり32.7でまとめて2着に入ったハートノートが勝利している展開で、ラスト400mにかけて10秒台が連続する究極の瞬発力勝負を差し切るというのは、かなりの能力を秘めていないとできない芸当だ。

デビュー戦の馬体重は430kgながら、サートゥルナーリア産駒特有の鋭い瞬発力に加え、最後の伸びは母の面影も感じる。大舞台で戦っていくには馬体の更なる成長が欲しいところだが、来春の牝馬クラシック戦線の有力候補となり得る逸材だと言っていいだろう。ここからどんな成長曲線を描いていくのか、非常に楽しみにしたい。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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