【注目2歳馬】エフフォーリア産駒チェスティーノ 3番手追走から瞬発力勝負を制する

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
半姉はGⅠ・2勝のチェルヴィニア
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。札幌開催は残り1週を残しているが、新潟と中京の両競馬場は夏競馬を締めくくる週末となった。今回は30日の新潟4Rに組まれた芝1800m新馬戦を制したチェスティーノを紹介する。
父は新種牡馬ながらチェスティーノの勝利によって早くも10勝目をあげる大活躍をみせているエフフォーリア、母は現役時代にフローラSを制しているチェッキーノ。半姉には2024年のオークス、秋華賞とGⅠ・2勝をあげているチェルヴィニア、半兄にも2023年の新潟記念を制したノッキングポイントがいる良血だ。
父エフフォーリアを現役時代に管理していた美浦・鹿戸雄一厩舎の所属、追い切りでは目立った動きをみせていたというわけではなかったが、鞍上にはC.ルメール騎手を迎えて単勝1.7倍の1番人気での出走。当日の馬体重は466kgだった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
1000m通過1:02.7のスローペース
2番ゲートからまずまずのスタートを決めて、チェスティーノは3番手から運んだ。レース全体のラップは13.2-11.6-12.0-12.7-13.2-12.7-11.5-10.8-11.3で、4番人気のダディーズレガリアが逃げて、外の2番手にライヴテキーラがつける展開。1000mの通過は1:02.7と13秒台のラップが2回含まれるスローペースとなった。
こうなれば、当然長い外回りの直線での上がり勝負となる。開催最終週で良馬場ではあったものの、前日の土曜日午前中に雨が降ったこともあって馬場の真ん中から伸びてくるケースも増えていた。残り600mを切ったところでルメール騎手は少しずつ外へと誘導、馬場状態の良いところを走らせて残り400m標識を迎えるところで追い出し始めた。
残り200mで内に進路を取っていたダディーズレガリアとテキサスを交わして先頭に立つと、ゴール前はさらに外から伸びたペントザリスの追い上げを1馬身差封じた。勝ちタイムは1:49.0での決着、最後は10.8-11.3と減速気味で、ルメール騎手もムチを入れてびっしり追ってのゴールとなったが、瞬発力は示した。
鹿戸調教師は自身が管理するエフフォーリア産駒では初勝利ということもあり、レース後には笑顔がみられた。実戦に行ってより力を発揮できるタイプと想像できるが、一度使われたことで次走に向けての調教での動きが変わってくるようであればもうワンランク上のパフォーマンスが期待できそう。長い目で見守っていきたい。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【注目2歳馬】シスキン産駒ジーティーマイカ 好位追走からスピードの違いで7馬身差完勝
・【注目2歳馬】エフフォーリア産駒ジョドレルバンク 好位で折り合い突き抜けるレースセンスを高評価
・【注目2歳馬】コントレイル産駒ヴァンドレスト 上がり3F2位に0.6秒差の瞬発力で2馬身差V