【注目2歳馬】シスキン産駒ジーティーマイカ 好位追走からスピードの違いで7馬身差完勝

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ノーザンファームミックスセール出身
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。6月最終週の勝ち馬のなかから、今回は28日の福島4Rに組まれた牝馬限定の芝1200m新馬戦を勝利したジーティーマイカを取り上げる。
父はシスキン、母はJRAの芝1400〜1600mで3勝をあげたベルカプリという血統。今年の日本ダービー馬ロブチェンをはじめ、多くの活躍馬を送り出している勢いのあるセール、ノーザンファームミックスセールの出身だ。
2024年の同セールにて「ジーティー」の冠名でお馴染みの田畑利彦氏が5940万円で落札し、栗東・前川恭子厩舎からデビュー。当日の馬体重は446kgで、単勝2.3倍の1番人気に支持された。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2歳レコードタイの好タイム
好スタートを切ったサリードゥを制してスペシャルサンクスがレースの主導権を奪うと、前半600m通過は34.5(12.2-11.0-11.3)というペース。スタートの反応はいまいちだったジーティーマイカだが、鞍上の松山弘平騎手が促しながら、好位の外でレースを運んだ。
残り600m標識を過ぎ、後半に入ったあたりで3番手までポジションを押し上げ、抜群の手応えで直線へ。鞍上のゴーサインが出ると、残り200mで先頭に立つ。
そこから左ムチが一発入ると、後続との差は一気に広がって独走状態。ゴール前は流す余裕がありながら後続に1.1秒、7馬身の差をつけた。勝ちタイムは1:08.4。ひとつ前のレースに組まれていた2歳未勝利戦でオオセイケイが記録した2歳レコードに並ぶタイムでの決着だった。
今年の開幕週の福島開催は初日からメインレースのバーデンバーデンカップ(芝2000m)でコースレコードが0.6秒更新され、この日もメインのラジオNIKKEI賞(芝1800m)でサノノグレーターが28年ぶりにコースレコードを更新するなど、超高速馬場だったことは間違いない。
ただ、前後半33.7(12.1-10.8-10.8)-34.7(11.2-11.5-12.0)と後半失速しながらもスピードを活かしてハイペースで押し切ったオオセイケイに対し、ジーティーマイカは前半のペースが遅かったものの、後半は33.9(11.4-11.4-11.1)と加速ラップとなったなかでスピードの違いを見せつけた。単純に馬場が良かったからというだけでなく、素直に能力を評価したい。
距離については、能力の高さで1600mまでギリギリこなしてくれそうな感じもするが、1400m以下の短い距離に適性がありそうな印象。牝馬路線には来春にかけて1400mの重賞も多く、そこに出走してくるようであれば、重賞タイトルが狙えるだけの素質はあるとみている。
データ面でも、前川恭子厩舎はここまで2歳戦で【2-1-1-2】と好調で、そのうち松山弘平騎手が騎乗した際の成績は【2-1-0-0】と素晴らしい。デビュー前の調教から騎乗していることも多く、このコンビで新馬戦に出走してくる際は要注目だ。
さらに、シスキン産駒はこの週末に小倉でシスキンブルームが未勝利戦を、カエリールークスが新馬戦をそれぞれ勝利しており、ジーティーマイカも含めて3勝の大活躍。前週にはアヴィアトーレが東京で新馬勝ちを果たしており、今年の2歳世代はすでに4勝を挙げ、エフフォーリア産駒と並んでトップという成績を残している。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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