【注目2歳馬】リオンディーズ産駒リサナウト スピードの持続力が問われる展開で3馬身半差の快勝

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
祖母はエアグルーヴ
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。7月2週目の開催からは、12日の福島5Rに組まれた芝1800mの新馬戦を制したリサナウトをピックアップする。
父はリオンディーズ、母は現役時代にマーメイドステークスを制しているグルヴェイグ。半姉にはローズSを勝利したアンドヴァラナウトがいる。また、祖母はエアグルーヴで、近親にもアドマイヤグルーヴやルーラーシップなど多数の活躍馬が出ている一族でもある。
サンデーサラブレッドクラブでの募集価格は4000万円(一口100万円)。美浦・黒岩陽一厩舎からのデビューとなった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
後半は11秒台のラップが続く
前日の土曜はレース終了後に10mm、当日も朝8時の時点で0.5mmの雨量を計測。小雨が降ったり止んだりという天気が続いて、馬場状態は稍重でのレースとなった。馬体重426kgと小柄な牝馬ながら、リサナウトは単勝2.1倍の1番人気の支持を集めた。
レースは大外枠からスタートしたエイシンウルクンデがハナを切る形となったが、リサナウトも好スタートを決めて道中2番手を追走。12.7-11.6-12.7-13.4と中盤にかけてペースが一気に落ち着くと、逃げ馬の外に並びかけていく。中団にいた2番人気ウィクフォードなども前に迫り、1000m通過は1:03.2というスローペースで通過した。
しかし、ウィクフォードの動きによって後半は11.7-11.9-11.6-11.5と11秒台のラップが続き、スピードの持続力が問われる展開になる。4角の残り400mを迎えるところでライバルたちの鞍上の手が動き始めるなか、リサナウトの鞍上・坂井瑠星騎手の手綱は動かず、手応え十分のまま先頭へ。直線は馬場の三分どころに進路を取って追い出されると、一気に後続を引き離して3馬身半差をつけた。
勝ちタイムは1:49.9。最後までしっかり追われていたとはいえ、水分を含んだタフな馬場でも最後まで加速しており、中身の濃いレースだったと言える。
加えて、スタートを決めて好位につけられたことや、ペースが上がったところでもスムーズに反応できた点から、レースセンスの高さも披露した。バランスが良く、数字ほどの小ささを感じさせない印象の馬体だったが、今後さらに強い相手と戦って大舞台を目指していくうえでは、馬体の成長が欲しいところだ。
また、2着のウィクフォードも早めに自ら動く形となりながら、3着には4馬身差をつけた。伸びしろは大きい印象で、初戦としては悪くない内容だった。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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