【訂正・注目2歳馬】コントレイル産駒ヴァンドレスト 上がり3F2位に0.6秒差の瞬発力で2馬身差V

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
母はフランスで重賞勝ちの実績馬
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。8月4週目はワールドオールスタージョッキーズが開催され、賑わいをみせた札幌競馬場へと遠征した。今回は23日の札幌5R、芝2000mの新馬戦を勝利したヴァンドレストをピックアップする。
父はコントレイル、母はフランスで重賞勝ちのあるイースト。母は2歳時にフランスのGⅢ・トーマスブライアン賞を制したほか、BCジュヴェナイルフィリーズターフ2着、フランス1000ギニーで3着に好走した実績を持つ。
3頭いる兄姉の成績をみると、JRAで1勝のみと目立った活躍馬は出ていないが、ヴァンドレストはサンデーサラブレッドクラブで総額8000万円(一口200万円)という金額で募集された。
今年の5月に亡くなった萩原清調教師の管理馬としてデビュー予定だったが、栗田徹厩舎へと転厩。函館競馬場で調整され、迎えたデビュー戦の馬体重は472kgだった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
折り合って5番手を追走
単勝2.0倍の1番人気となったヴァンドレストは、まずまずのスタートを決めたが先行グループに加わることはなく、7頭立ての5番手というポジションに収まった。
ハナを切ったリズムオブサンダーが刻んだ前半1000mまでのラップは12.9-11.5-12.1-12.4-12.8(1:01.7)。後半は12.8-12.3-12.0-12.0-11.8(1:00.9)と道中13秒台に落ちることや極端に速くなることもなく、淡々と流れたと言っていい。
1000mを過ぎたところで後方にいたアオイゲートとボディビルダーが前へと迫って馬群は一気に固まり、ヴァンドレストは後方2番手にポジションを下げる場面もあった。しかし、自分のリズムを崩さず追走し、4角では大外を回る形となる。
直線に入ってから鞍上のC.ルメール騎手が左ムチを入れると、内にヨレてしまう若さも覗かせたものの、すぐに右ムチで立て直されると一気に先頭へ。ゴール前はやや横を向きながら走っているようにもみえたが、流す余裕がありながら2馬身差をつけた。
勝ちタイム2:02.6は平凡で道中のラップも強調できる点は少ない。しかし、直線で若さを見せつつも一気に突き放し、上がり3F2位より0.6秒速い35.4秒でまとめた瞬発力は目を見張るものがある。
またコントレイル産駒はこの時期、線が細く緩い馬が多い印象を受けるが、この馬はあまりコントレイル産駒らしさを感じさせない馬体も印象に残った。
道中でしっかりと折り合い、自分のリズムを崩さず追走していたことからも、距離が延びることに不安はなさそう。今回はメンバーレベルが高かったとは言えないが、次走以降も引き続き注目したい。
【訂正】
ヴァンドレストの馬体重を「470kg」と誤表記していました。
正確には「472kg」となります。お詫びして訂正いたします。
(訂正時間8月25日14:05)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【注目2歳馬】シスキン産駒ジーティーマイカ 好位追走からスピードの違いで7馬身差完勝
・【注目2歳馬】サトノクラウン産駒レゾルーティオ “ビスケットサンド組”から4頭目の勝ち上がり
・【注目2歳馬】ロードカナロア産駒ホウオウワールド 接戦で光った集中力と勝負根性