【注目2歳馬】ロードカナロア産駒ホウオウワールド 接戦で光った集中力と勝負根性

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
母はアルゼンチンオークス馬
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。8月3週目の撮影場所は中京競馬場を選択した。今回は16日の中京3R・芝1600mの新馬戦を制したホウオウワールドを紹介する。
父ロードカナロア、母はアルゼンチン生まれのFortify産駒ナスティアという血統。同馬はこれまで多くの優勝馬が繁殖として日本に輸入され、産駒が重賞でも結果を残しているアルゼンチンオークスを制した実績の持ち主だ。
この世代の本コラムでもすでに何頭か取り上げている2024年ノーザンファームミックスセール出身馬で、1億1000万円で落札された。
栗東・池江泰寿厩舎で1ヶ月以上じっくりと乗り込まれ、追い切りではラスト11秒前半を複数回マークするなど、動きの良さを見せていたなかでのデビュー。単勝1.5倍の支持を集めていた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
数字以上の好内容
8頭立てとなったレースで、ホウオウワールドは大外枠から抜群のスタートを決める。そのまま主導権を奪うと、前半800m通過50.6(13.1-12.4-12.7-12.4)という超スローペースを刻んだ。
レース後半、2番手につけていたグラシアレスインクが外からポジションを押し上げ、並走する形となってからは一気にペースアップ。4角ではグラシアレスインクが少し前に出たものの、直線に向くと再びホウオウワールドが盛り返し、馬体を併せての競り合いが続いた。
ゴール前は道中3番手グループの外につけていたティフォシも強襲。3頭による接戦となったが、結果はハナ差の押し切り。勝ちタイム1:36.1での決着だった。
後半800mは45.5。12.0-11.2-11.0-11.3というラップは、前半のペースが遅かったことを考慮すると特段強調できるというものではない。しかし、後半はグラシアレスインクからプレッシャーを受け、結果的にスピードの持続力も求められる形となったことから、数字以上に中身の濃いレースだったと言える。
また、当日の馬体重が536kgと雄大な馬体の持ち主でありながら、大型馬にありがちな重苦しさや反応の鈍さは感じなかった。鞍上J.コレット騎手の手腕も光ったが、内ラチピッタリの狭いスペースで馬体を併せた追い比べになっても、最後まで集中力を切らすことなく勝負根性を見せつけた点は武器となっていくだろう。
今後さらに強い相手と戦っていくうえではレベルアップが必要になるが、折り合い面の難しさもなく、距離が伸びても良さそうな印象を受ける。距離の融通がきくことで、レース選択の幅も広がりそうだ。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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