SPAIA競馬
トップ>ニュース>【注目2歳馬】ロードカナロア産駒シャンデヴァーグ 超スローペースもラスト11.0-10.9を差し切り

【注目2歳馬】ロードカナロア産駒シャンデヴァーグ 超スローペースもラスト11.0-10.9を差し切り

7時間前
三木俊幸
6月13、14日の注目2歳馬シャンデヴァーグ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

母はフィリーズレビューを制したプールヴィル

週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。6月2週目は土曜日が東京競馬場、日曜日が阪神競馬場での撮影となったが、13日の東京5R・牝馬限定の芝1600m戦を勝利したシャンデヴァーグを取り上げる。

父はロードカナロア、母は2019年のフィリーズレビューを制するなど芝1400mで4勝を挙げたプールヴィルという血統。直前の追い切りではレースでも騎乗した津村明秀騎手を背に美浦ウッドコースでラスト10.9をマークする好内容だったこともあり、単勝1.3倍の支持を集めていた。

7頭と少頭数のレースとなったなか、ハナを切ったのはジーティーキャリー。2番ゲートから好スタートを切ったシャンデヴァーグは3番手のインコースの追走だった。13.7-12.7-13.0-12.7というラップで800m通過は52.1と超スローペースながら、しっかりと折り合って手応えよく直線を迎えた。

残り400mで気合をつけられると、ジーティーキャリーと外にいたユタライトの間のスペースを突いて進出。残り200mからはジーティーキャリーとの追い比べが続き、一旦前に出たと思ったところに再び盛り返されてゴール前は大接戦となったが、ハナ差先着した。

勝ちタイムは1:38.5。ジーティーキャリーに余力が残っていたこともあり、もっと切れそうな雰囲気ながら伸び切れていないという印象を受けながらの撮影だった。しかし、数字を見るとラスト2F11.0-10.9という数字に驚いた。ペースが遅かったとはいえ、前を差し切る展開かつ加速ラップでこの数字が出せる点は評価できる。

当日の馬体重は428kgと小柄で、胴が詰まった体型からも距離適性はマイルまでという雰囲気だが、大跳びでバネを感じる走りでまだ上のギアがありそう。馬体面も含めてさらに成長が求められるが、パドックからレースまで終始落ち着いていたように気性面の不安がないことは今後に向けてもプラスとなるはずだ。期待を込めて将来性は★★★★としたい。


6月13、14日の注目2歳馬シャンデヴァーグの能力値,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


Flightline産駒初勝利

同じく13日の東京6Rに組まれた芝1400m戦は、現役時代にブリーダーズカップクラシックを制するなど6戦6勝、ダート路線で初めてレーティング140を獲得したFlightlineの初年度産駒デミアンが勝利した。

このレースの数時間前にアメリカで同産駒が世界で初めて出走していたが2着に終わっており、産駒初勝利となったデミアンのレースぶりはアメリカでもニュースとなるなど注目を集めた。

レースはデザートスピリットが600m通過36.9(13.3-11.8-11.8)というペースで逃げた。スタートで出負け気味だったデミアンは5番手を追走。逃げたデザートスピリットが押し切ってもいい流れだったが、直線ではジリジリ前へと迫って残り50mで先頭に立ち、1.1/4馬身差をつけた内容からも素質の高さをみせた。

勝ちタイムは1:22.8、将来的にはダート路線での活躍ということも考えられるが、このレースぶりからも芝で十分やっていけそうだ。


デミアン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

《関連記事》
【注目2歳馬】エフフォーリア産駒ジョドレルバンク 好位で折り合い突き抜けるレースセンスを高評価
【宝塚記念回顧】武豊騎手の戦略が生んだ「離れた2番手」 メイショウタバルに見えた凱旋門への道
【府中牝馬S】ヴァルキリーバースら「前走マイル組」が狙い目 実績最上位パラディレーヌの巻き返しも警戒