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【天皇賞(春)】クロワデュノールの3200mに一抹の不安 「ダービー馬の鬼門」など3つの気になるデータを紹介

2026/04/29 17:00
逆瀬川龍之介
2026年天皇賞(春) クロワデュノールに気になる3つのデータ

キタサンブラック産駒は3000m超で苦戦

本当に信頼できる1番人気なのか? 天皇賞(春)の最大の注目馬は、ほぼ満場一致でクロワデュノールだろう。昨年のダービー、前走の大阪杯を含めたGI・3勝の実績は頭一つ、いや二つは抜けている。

ただ、距離経験はダービーなど3戦で経験した2400mが最長とあって、3200mには不安もある。そこでこの大本命を3つの視点から分析。全幅の信頼を置けるのかどうかを判断したい。

■キタサンブラック産駒:平地3000m以上で【0-0-2-6】
クロワデュノールの父はキタサンブラック。GI・7勝を挙げた名馬であり、イクイノックスを筆頭に次々と大物を送り出している名種牡馬だ。自身は15年の菊花賞、16年と17年の天皇賞(春)と3000m以上でGI・3勝を挙げるなど、非凡なスタミナを有していた。

ただ、産駒は意外にも長距離で苦戦している。平地競走の3000m以上では延べ8戦で【0-0-2-6】。3番人気以内に推された3頭は、22年菊花賞のガイアフォース(1番人気)が8着、23年菊花賞のソールオリエンス(1番人気)が3着、26年阪神大賞典のダノンシーマ(2番人気)が3着だから、いずれも人気を下回る着順なのだ。

先日の中山グランドジャンプでエコロデュエルが連覇を達成するなど、障害では活躍馬が続出しているが、少なくとも“平地長距離のキタサンブラック産駒は黄信号”と捉えておきたい。

■ダービー馬:08年以降は【0-2-0-6】
「ダービーと天皇賞(春)を両方制した馬は?」と聞かれて、スラスラと馬名が出てくるファンは多くないのではないか。それもそのはず、戦前から数えてわずかに8頭のみ。84年のグレード制導入以降に限ると、85年のシンボリルドルフ、99年のスペシャルウィーク、06年のディープインパクト、07年のメイショウサムソンの4頭しかいないのだ。

08年以降は延べ8頭で【0-2-0-6】。12年のオルフェーヴル、14年と15年のキズナが1番人気で馬券圏外に沈んでいるように、とにかく相性が悪い。

振り返ればグレード制導入以降にダブル制覇を成し遂げた4頭はいずれも菊花賞に出走して2勝、2着1回。唯一、連対を外したメイショウサムソンでも4着に踏ん張り、距離にメドを立てていた。それに対し、クロワデュノールは2400mまでの経験しかなく、どうしても不安が残る。

■斉藤崇史厩舎:平地3000m以上で【0-2-1-13】
クロワデュノールを管理する斉藤崇史厩舎は、栗東を代表するトップステーブルだ。昨年はJRAで53勝を挙げて全国リーディング2位。43歳の若さでGI・10勝を含めて重賞28勝の実績は素晴らしい。

ただ、平地の3000m以上では延べ16戦で【0-2-1-13】。22年の松籟Sでは1番人気のディヴァインラヴが5着に終わっている。サンプル数が少ないので長距離が苦手な厩舎とは言い切れないものの、中距離ほどの信頼感がないのも事実だ。

アタマで買うのは避けたい

前記3つのデータから、クロワデュノールの実力は認めるものの、馬券の軸に据えるには不安が残る。また、上位人気必至ということを考えると、アタマで買うのは避けるべきだろう。

馬券は、「クロワデュノールが馬券圏外なら大儲け、2~3着でも当たり、勝たれたらきっぱり諦める」というスタンスで買うことをオススメしたい。

《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。

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