【天皇賞(春)】阪神大賞典快勝アドマイヤテラは消し、クロワデュノールも枠次第 ハイブリッド式消去法

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5つのデータから絞れた馬は?
日曜の京都メインは天皇賞(春)。芝3200mの長丁場で争われる伝統の古馬GⅠだ。今年はなんといっても日本ダービー馬で、先日の大阪杯も制したクロワデュノールの参戦がメイントピック。この距離でも圧倒的な実力を見せつけるのだろうか。それとも……。
いつも通り過去10年(※21、22年は阪神開催)のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。特別登録があった全16頭を対象にする。
『前走5着以下』×『前年の3着以内馬除く』★0.0%★
まずは例によって、前走の結果が悪かった馬から消去対象にする。今回の基準は「前走5着以下」。その成績は【0-3-1-59】複勝率6.3%だ。
馬券に絡んだのは2016年の2着カレンミロティック、18年2着シュヴァルグラン、23年2着&24年3着ディープボンド。この4例はいずれも前年の天皇賞(春)で3着以内のいわゆる「リピーター」だった。すなわち前年の好走馬を除くと【0-0-0-57】。多数サンプルがあった上でキレイさっぱり全滅している。
初手で下記の6頭が消えた。ホーエリートは昨年のステイヤーズSを勝ったが、当時は1000m通過64.7秒、その後も13秒台のラップが5区間刻まれて、上がり3F34.3秒というスローペースの前残りだった。好位のインで終始ロスなく立ち回っての勝利では、相手関係も含めて高い評価をできない。
【今年の該当馬】
・ケイアイサンデラ
・サンライズソレイユ
・ホーエリート
・マイネルカンパーナ
・ミステリーウェイ
・ヴェルミセル
『前走6番人気以下』×『前走が中山以外』★0.0%★
今度は前走時点での人気について。前走で6番人気以下の低評価(※公式なデータがない海外レース除く)だった馬は【1-1-0-58】複勝率3.3%と振るわない。巻き返した2頭は有馬記念、日経賞からの参戦で、中山以外のレースから臨んだケースは【0-0-0-46】だった。
阪神大賞典6番人気2着のアクアヴァーナル、大阪杯13番人気4着のタガノデュードが新たに脱落する。アクアヴァーナルの前走は内の経済コースを生かし切った上でアドマイヤテラに完敗。タガノデュードは大阪杯の末脚が魅力的ではあるが、過去の戦歴からして3200mへの距離延長はプラスにならないだろう。
【今年の該当馬】
・アクアヴァーナル
・(ケイアイサンデラ)
・タガノデュード
『前走馬体重490kg以上』×『父がサンデーサイレンス系以外』★0.0%★
続いて馬体重データ。芝の長距離戦は筋肉が付きすぎていない、馬体重の軽い馬が有利とされる。実際、天皇賞(春)でも前走馬体重が490kg以上と大きめの馬は【2-3-3-55】複勝率12.7%。平均に比べてやや苦戦している。
しかも3着内の8例にはキタサンブラックの2回、ディープボンドの4回が含まれていて、正味の好走頭数は4頭だけ。いずれも父はサンデーサイレンス系(ブラックタイド、ディープインパクト、キズナ)で、それ以外の系統なら【0-0-0-22】だった。
ここでアドマイヤテラ、プレシャスデイの2頭が消去される。レイデオロ産駒のアドマイヤテラは自身の実績で既に長距離適性を証明してはいるものの、前走時504kgということであえなくアウトとなった。
【今年の該当馬】
・アドマイヤテラ
・(タガノデュード)
・プレシャスデイ
『6歳以上』×『GⅠ、GⅡ未勝利』★0.0%★
4つ目は年齢別成績。4~5歳馬が過去10年で9勝を占めるなど、若い馬が優勢だ。6歳以上は【1-4-4-66】複勝率12.0%と低調で、中でもGⅠかGⅡを勝った実績がないと【0-0-0-42】と沈黙していた。
既に消去済みの3頭に加え、9歳エヒト、6歳ヴェルテンベルクを消す。いずれも実績不足は否めず、この年齢で劇的な上積みも望めないだろう。
【今年の該当馬】
・エヒト
・(ケイアイサンデラ)
・(マイネルカンパーナ)
・ヴェルテンベルク
・(ヴェルミセル)
『3000m以上の出走経験なし』×『馬番9番から外』★0.0%★
現時点で残っているのは4頭。最後は今回の「主役」、クロワデュノールに関するデータを紹介したい。
「3000m以上のレースに出たことがない馬」の天皇賞(春)成績を調べたところ【0-0-2-28】複勝率6.7%で、なんと連対が一度もなかった。一応、過去の該当馬に1~2番人気はおらず、クロワデュノールは別格と考えることもできる。ただ一般論では、3000m級を経験すらしていない馬がいきなり3200mの国内最高峰で結果を出すハードルは高いようだ。
カギを握るのは枠順。3着になった2頭はそれぞれ馬番8番(パフォーマプロミス)、3番(カレンブーケドール)で、どちらも内に入れてロスを抑え、壁を作りながら運ぶことができていた。3000m以上の経験なしで馬番9番から外だと【0-0-0-19】。クロワデュノールといえど安泰ではない。
残った4頭のうち、3000m以上に初出走となるのはクロワデュノールとシンエンペラー。この2頭は馬番を見て取捨を決める。
【今年の該当候補】
・クロワデュノール
・シンエンペラー
5つのデータを終えて、確実に残るのはスティンガーグラスとヘデントールの2頭。クロワデュノールとシンエンペラーが枠順次第という扱いになった。
「長距離は騎手で買え」の格言を地で行くのが、ヘデントールに騎乗するルメール騎手。過去10年、3000m以上の重賞では【12-3-6-7】複勝率75.0%、しかも直近は騎乗機会9連続で3着以内という驚異的な結果を残している。昨年覇者と長距離最強ジョッキーのコンビが、年下のダービー馬に大きな壁として立ちはだかるだろう。
馬券は残った馬の馬連ボックスを推奨する。もしもクロワデュノールとシンエンペラーが両方消えた場合は、スティンガーグラスとヘデントールのワイドも押さえることとする。
《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴14年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。大のベイスターズファン。
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