【注目2歳馬】良血アドマイヤベルが上がり最速で差し切り 新種牡馬スワーヴリチャード産駒は早くも10勝目
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
出遅れるも上がり33.8の末脚で差し切り
先週末の新潟競馬場は重賞がなく、のんびりとした雰囲気。しかし体感気温は夏の新潟開催4週と比較して最も暑く感じ、馬にとっても人にとってもかなりハードな環境だった。
そうした中で日曜5Rに行われた芝1800mの新馬戦は、半姉にヴィクトリアマイルを勝利したアドマイヤリードがいる良血、アドマイヤベル(美浦・加藤征弘厩舎)が勝利。新種牡馬スワーヴリチャード産駒は早くも9頭目の勝ち上がりで、勝利数も10勝に到達した。
レースは1番枠からリヤンドゥミラクルが逃げるも馬群は一団で進み、12.9-11.2-12.4-12.6-13.1(1:02.2)で前半1000mを通過する。スタートで出遅れたアドマイヤベルは後方から3、4番手を追走していた。
直線では横に6頭が広がる展開となり、残り200mで真ん中からベストミーエヴァーが抜け出しを図るところ、大外から迫ったのがアドマイヤベル。ゴール前は2頭の一騎打ちで大接戦となったが、レースラップのラスト12.0-11.1-11.7(34.8)を1秒上回る33.8の末脚でアドマイヤベルがハナ差の接戦を制した。
勝ちタイム1:49.9は地味だが、きっちりと追い比べを制したというのは大きい。上がり最速だったが、一瞬の切れ味というより長くいい脚が使えそうなタイプで、さらに距離が長くなっても問題なさそうだ。
今週末は新潟2歳Sに注目
今週末の8月27日(日)、新潟競馬場で行われる新潟2歳Sには、7月2日(日)の中京芝1600mの新馬戦を勝利して本コラムでも取り上げたルージュスタニング(栗東・友道康夫厩舎)が出走予定。栗東CWコースでの1週前追い切りは3頭併せの内に入って6F81.2-65.3-49.9-34.8-21.8-11.0と素晴らしい動きを披露している。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
6月10日(土)の阪神芝1600mの新馬戦を勝利したヒヒーン(栗東・須貝尚介厩舎)も同じく栗東CWコースで6F79.1-64.6-50.4-36.2-22.6-11.3というタイムをマーク。7月22日(土)の中京芝1600m戦を制して挑むルクスノア(栗東・平田修厩舎)も栗東坂路で4F51.1-37.1-24.4-11.9を叩き出し好調に映るだけに、先の大舞台へと繋がるような好レースを期待したい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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