C.ルメール騎手が90勝でトップ 戸崎圭太騎手は月間最多17勝の大活躍【7月終了時点での騎手リーディング】

三木俊幸

2023年7月終了時点のリーディングジョッキーの面々,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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リーディング上位騎手の活躍が目立つ

人馬にとって過酷な暑さの中でレースが続いているが、7月はリーディング上位騎手が着実に勝利を積み重ねて存在感を見せつけた印象が強かった。7月1日~30日までの開催10日間の成績を詳しく振り返っていく。

2023年7月終了時点のリーディングジョッキーの成績推移,ⒸSPAIA


トップは前月終了時と変わらず、C.ルメール騎手だった。7月1週目は騎乗しなかったが、その後は北海道を拠点として騎乗し、月間13勝、年間では90勝。函館開催最終日に行われた函館記念では、ローシャムパークを重賞初制覇に導き、早くも年間重賞10勝に到達した。その後、札幌開催に移ってからの日別成績を見ると3→2→3→1、9勝と絶好調だ。賞金ランキングも2,452,707,000円で首位をキープしている。

2023年函館記念の勝ち馬ローシャムパーク,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2位の川田将雅騎手は14勝を上積みし87勝とした。日別の成績は2→1→2→1→2→0→1→1→2→2で、10日間のうち9日で勝利し、勝率29.2%、連対率52.1%、複勝率62.5%と高い率をマーク。1日の中京5Rでは、クリノハレルヤに騎乗してJRA通算1900勝も達成している。

通算1900勝を達成した川田将雅騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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3位の横山武史騎手は月間16勝、年間勝利数では75勝としている。特に札幌開催となった後半2週では、ルメール騎手と同じく9勝をあげ、ランクアップした。また29日の札幌11Rをサンストックトンで勝利し、JRA通算500勝も達成。残り約1か月となった得意の北海道開催で更なる活躍が期待される。

一方で、4位へランクダウンしてしまった岩田望来騎手だが、7月は2→0→1→2→3→1→0→2→0→1と12勝を積み重ね、年間では72勝。夏の中京開催のリーディング争いで一時はトップに立ったが、それ以上に周囲が上回った格好だ。

同じく72勝で5位となったのは戸崎圭太騎手。6月終了時点では4位と4勝差がついていたが、月間最多となる17勝をマークするなど、3位との差も3勝まで迫ってきた。夏の福島開催リーディングに輝くなど勢いづいており、この調子なら更なる順位変動もあり得るだろう。


史上最年少で函館開催リーディング獲得

ここからは、リーディングトップ5以外で7月に活躍が目立った騎手をピックアップする。66勝でリーディング6位の松山弘平騎手は月間13勝をマーク。他の上位騎手も同等の勝利を収めたため、差を縮めることはできなかったが、夏の中京開催リーディングを獲得した。

さらに23日に行われた中京記念ではセルバーグを勝利に導き、賞金ランキングでは1,654,107,000円で4位につけている。

2023年中京記念のセルバーグ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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デビュー2年目の佐々木大輔騎手は、7月の前半2週で10勝をあげた。また、史上最年少で2023年の函館開催リーディングを獲得。7月の後半3週間は未勝利と壁にぶつかっている印象も受けるが、月間最多の98鞍の騎乗依頼が集まるなど、関係者の信頼は揺るがない。残りの北海道開催でどのような騎乗を披露するのか、引き続き見守っていきたい。

史上最年少で函館リーディングを獲得した佐々木大輔騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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