【レパードS】最有力候補ミスティックロアは消し! 実績上位のエクロジャイトやクレメダンジュを推奨

八木遊

過去10年のレパードS『前走距離1800m以下』×『母父サンデーサイレンス系』の成績,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週は札幌開催で最初の重賞クイーンSを予想した。出走馬14頭のうち7頭が消去を免れたため、三連複ボックスの買い目は35点にも上った。しかし、結果はハズレ。ドゥーラとコスタボニータは買い目に入れていたが、9番人気2着のウインピクシスを真っ先に消していた。

今週は8月6日に新潟競馬場で行われるレパードSを予想する。いつも通り、過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。条件に当てはまった馬を消去していく。今週はフルゲート15頭に対して21頭が登録。17頭の抽選対象馬(*)を含めた登録がある全21頭を対象に進めていきたい。


『前走距離1800m以下』×『母父サンデーサイレンス系』★0.0%★

まずは前走からの距離変動に注目した。好走率が高いのは前走で1800m超のレースを走っていた距離短縮組。過去10年の成績は【3-3-6-33】(複勝率26.7%)だった。一方で、前走と同距離、もしくは距離延長組は合わせて【7-7-4-85】(同17.5%)。これに血統データを掛け合わせて絞り込みを図りたい。取り上げたのは母の父がサンデーサイレンス系の馬で、この組み合わせは過去10年で【0-0-0-25】(同0.0%)と、25頭すべてが馬券圏外だった。

今年はライオットガールと抽選対象のリバートゥルーの2頭がこれに該当した。まずは牝馬2頭を消去するところから始めたい。

【今年の該当馬】
・ライオットガール
・リバートゥルー*


『前走中央の3歳限定戦』×『キャリア5戦以下』★0.0%★

2つ目も前走レースに注目。今回は前走でJRAの3歳限定戦を使われた馬を取り上げる。掛け合わせるのは、キャリア数で、具体的には「レパードSまでに使われたレースが5戦以下」というデータ。この組み合わせは過去10年で20年の1番人気デュードヴァンなど10頭が該当したが、全て4着以下に沈んでいる。

今年この条件に当てはまったのは、以下の3頭。2戦2勝のオメガギネスはまだ底を見せていない魅力はあるが、たとえ抽選を突破しても消去する。

【今年の該当馬】
・オメガギネス*
・ボールドゾーン*
・マテンロウガイ*


『非社台系生産』×『父ミスタープロスペクター系』★4.3%★

3つ目は生産者別データから、非社台系の牧場で生産された馬を取り上げたい。過去10年の成績は【8-7-8-91】(複勝率20.2%)で、複勝率は社台系の生産馬とほぼ同じ。ただし、父がミスタープロスペクター系の馬に限ると、【0-1-0-22】(同4.3%)と好走率は一気に下がる。

今年は7頭がこの条件に当てはまった。いずれも出走には、17分の11の抽選を突破する必要があるが、最有力候補と目されるミスティックロアも含めてバッサリ消去する。

【今年の該当馬】
・アクションプラン*
・ソッコータルマカ*
・ツウカイリアル*
・ハッスルダンク*
・ミスティックロア*
・メイショウフジ*
・レッドプロフェシー*


『関西馬』×『前走4角5番手以下』★6.3%★

4つ目は東西別データから過去10年で【4-8-6-67】(複勝率21.2%)の関西馬をピックアップする。掛け合わせるのは前走時の4角通過順。これが5番手以下だった馬は【0-1-1-30】(同6.3%)と、複勝率は10%を切っていた。馬券に絡んだのは、15年に3番人気で2着に入ったダノンリバティと、22年に2番人気で3着に入ったハピの2頭だった。

この条件に当てはまったのは以下の6頭。3頭はすでに消去済みのため、新たにクールミラボー、フェルヴェンテ、ベンダバリラビアの3頭を消去する。

【今年の該当馬】
・クールミラボー*
・(ツウカイリアル*)
・フェルヴェンテ*
・ベンダバリラビア*
・(マテンロウガイ*)
・(ライオットガール)


『関東馬』×『前走から馬体重減』★5.3%★

4つの条件を終えて21頭中15頭を消去した。最後は東西別データから過去10年で【6-2-4-50】(複勝率19.4%)の関東馬を取り上げる。掛け合わせるのは当日の馬体重で、前走からマイナスでレースに臨んだ馬は【1-0-0-18】(同5.3%)。19頭のうち、馬券に絡んだのは、17年に11番人気で優勝したローズプリンスダムだけだった。

残っている6頭のうち、関東馬は以下の3頭。レース1時間前に馬体重減と発表された馬は消去対象とする。

【今年の該当候補】
・ゴールドバランサー*
・パクスオトマニカ
・マオノアラシ*

全ての条件を終えて、消去を免れたのは、エクロジャイト、クレメダンジュ、ルクスフロンティア*の3頭。前走の鳳雛Sを逃げ切ったエクロジャイトと、関東オークス2着のクレメダンジュはどちらも実績上位で、好走する可能性はかなり高いとみる。抽選次第のルクスフロンティアは左回りで安定しており、穴候補の1頭として指名しておきたい。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2022年の全重賞回収率は67.0%。今年は中山金杯からホープフルSまで、消去を免れた馬の三連複ボックスを買い続ける予定。今年の回収率は29.9%(7月30日現在)。

《関連記事》
【レパードS】エクロジャイトなど賞金上位組に死角あり ポイントは前走条件戦組の取捨選択
【レパードS】重要データ該当馬はわずか3頭 Cアナライズからは完成度の高いエクロジャイトを推奨
【競馬】東大HCが札幌巧者を徹底検証 芝の下級条件でキズナ、ダ1000mで松岡正海騎手は買い

おすすめ記事