【アイビスSD】前走は不利な1枠から負けて強し 東大HCの本命はファイアダンサー
東大ホースメンクラブ
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夏の風物詩
今週日曜日、新潟競馬場でGⅢ・アイビスSDが行われる。昨年のNHKマイルC以来1年2ヶ月振りの出走となるNZT勝ち馬ジャングロ、昨年の2着馬シンシティ、韋駄天Sを制したメディーヴァル、同2着ファイアダンサーなどがエントリーしている。
唯一無二の直線芝1000m重賞、果たして今年はどの馬が最速の称号を手に入れるのか。過去10年のデータから検討していく。
人気、実績を第一に
<アイビスSD 人気別成績>
1番人気【7-2-0-1】勝率70.0%/連対率90.0%/複勝率90.0%
2~3番人気【1-6-2-11】勝率5.0%/連対率35.0%/複勝率45.0%
4~5番人気【0-1-2-17】勝率0.0%/連対率5.0%/複勝率15.0%
6~10番人気【2-1-4-43】勝率4.0%/連対率6.0%/複勝率14.0%
11番人気以下【0-0-2-58】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率3.3%
まずは人気別成績から確認すると、1番人気が勝率70.0%、複勝率90.0%と圧倒的な成績を残している。2着馬も実に9頭が5番人気以内だ。7、8枠に入った3番人気以内馬は【4-3-1-5】勝率30.8%、複勝率61.5%となっており、外枠の人気馬は問答無用で手厚く買いたい。
一方で3着には中穴馬が入るケースが多く、21、22年に至っては14番人気の馬が3着に入っている。3連系馬券を購入する際は、各馬の当日の状態などにも注意を払いたいところだ。
<アイビスSD 前走着差別成績>
勝ち【1-2-5-14】勝率4.5%/連対率13.6%/複勝率36.4%
0.2秒以内で負け【6-6-0-17】勝率20.7%/連対率41.4%/複勝率41.4%
0.3~0.5秒で負け【2-1-2-33】勝率5.3%/連対率7.9%/複勝率13.2%
0.6秒以上で負け【0-1-3-65】勝率0.0%/連対率1.4%/複勝率5.8%
次に前走着差に注目すると、0.2秒以内で負けていた馬が高い確率で連対している。このうち韋駄天S組は【2-3-0-6】連対率45.5%をマーク。昨年はこれに該当したビリーバー、シンシティがワンツーを決めており、今年の該当馬であるファイアダンサー、トキメキ、レジェーロの3頭にはぜひ注目したい。
前走0.3~0.5秒負けの馬は、7、8枠に入ると【2-1-2-11】複勝率31.3%、それ以外の枠では【0-0-0-22】。外枠でなければ割り引きたい。ロードベイリーフ(1枠2番)、チェアリングソング(4枠7番)、サトノファビュラス(5枠9番)、メディーヴァル(6枠11番)が割引対象となる。前走0.6秒以上負けとなるとさらに凡走傾向が強まり、7、8枠に入っても【0-0-1-17】と苦戦傾向だ。
前走は不利な1枠から2着
◎ファイアダンサー
前走は千直において最も分の悪い1枠1番を引き、スタート直後に外へ出すロスがあった。また最後の最後まで前が詰まる不利を受けながらも、前が開いた瞬間に鋭く追い込み2着に食い込んだ。上がりは最速タイの33.5秒をマークしており、負けて強しと評価できる。今回は8枠16番を引き当て、ロスなく走れるのは大きい。人気を集めても素直に信頼したい。
◯シンシティ
2着だった昨年と同じ8枠17番をゲット。多頭数でも馬群を気にせずしっかり前目のポジションでレースを進められるこの馬にとって追い風だ。1週前には栗東坂路でラスト1F11.9秒を計時し、状態面でも不安はない。最近は2桁着順が続いているが、初めてブリンカーを着用するのも面白い。一変に期待してよいだろう。
▲トキメキ
韋駄天Sは一時先頭に立つも、ゴール前で差されて3着。ただ先着を許した2頭はいずれも軽ハンデ馬で、タイムで見ても勝ち馬から0.1秒差と僅差だった。3勝クラスを勝ち上がったのは千直の駿風Sであり、適性は十分あると言える。外枠ではないが、立ち回りと展開次第では上位に食い込めるだろう。
以下メディーヴァル、レジェーロ、マウンテンムスメまで印を回す。馬券は◎軸の3連複とする。
▽アイビスSD予想▽
◎ファイアダンサー
◯シンシティ
▲トキメキ
△メディーヴァル
×レジェーロ
×マウンテンムスメ
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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