【クイーンS】3歳と上位人気馬が好成績　京大競馬研の本命はドゥーラ

2023/07/29 06:00

京都大学競馬研究会

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この記事のレース

クイーンステークス

GⅢ

7月30日(日)　札幌11R

勝率が圧倒的な3歳勢！

7月30日（日）にクイーンS（GⅢ・芝1800m）が札幌競馬場で行われる。オークス3着ドゥーラ、シンザン記念勝ち馬ライトクオンタム、函館記念2着ルビーカサブランカ、有馬記念4着イズジョーノキセキなど注目の馬が揃った。過去のレース傾向に着目して予想していく。

クイーンSの年齢別成績,ⒸSPAIA

まず、札幌で行われた過去10回のクイーンSにおける馬齢別成績について調べた。すると、勝率は3歳勢がずば抜けていることが分かる。3歳馬の成績は【3-0-1-10】で勝率21.4%、連対率21.4%、複勝率28.6%と優れている。今回であれば、ドゥーラ、ライトクオンタム、キタウイング、トーセンローリエが該当する。

次に、4歳馬の成績は【3-5-3-29】。連対率20.0%、複勝率27.5%は3歳と大きく変わらないが、勝率は7.5%と振るわない。5歳馬は【2-4-5-39】で勝率4.0%、連対率12.0%、複勝率22.0%、6歳馬は【2-1-1-22】勝率7.7%、連対率11.5%、複勝率15.4%とやや見劣る。基本的には若い馬を中心にした予想にするべきだろう。

2つの好走条件を満たす馬から

◎ドゥーラ
3歳馬であり、1～3番人気が想定される。オークスは距離延長が奏功した面もあったとはいえ、強力なメンバー相手の3着は評価できる。この馬自身、中距離なら世代上位の力がある。今年の3歳勢がそこまで強い世代とは思わないが、このメンバーであれば地力は流石にトップクラスだ。

陣営の話などを踏まえると、ワンターンの1600mよりは小回り1800mの方が条件的に合うようなので、チューリップ賞や桜花賞のような大敗は考えにくい。札幌芝1800mがベストとは思わないが、未勝利戦と札幌2歳Sを勝った舞台であり、コース適性に大きな不安はない。古馬や1600m以下で先行してきた馬がいるため、これまでより流れる展開になるだろうが、斤量51kgなら追走は比較的楽になると思うので心配はない。状態面も良さそうで、鞍上が手のあった斎藤新騎手ということも期待できる。好走確率は間違いなく1番高いので、ここは人気でも本命に推す。

◯コスタボニータ
4歳馬で中位人気想定。前走は状態面が整っておらず、比較的高速馬場寄りの東京芝1800mという条件も合わなかった。悲観する内容ではない。2走前阪神牝馬Sでは展開が向かない中、強敵相手に3着と力のあるところを見せた。

これまでの走りを見ても、スピード性能は高くないので、洋芝替わりはプラスになりそう。乗り込み十分で状態が前走より上向いていることは間違いなく、ここは好走を期待したい。先週の札幌芝コースの時計が速かったことは懸念点だが、1週使ったぶんだけ時計が掛かりそうなことと、洋芝であれば多少時計が速くてもこなせると期待し、2番手評価とする。

▲ルビーカサブランカ
6歳馬だが3番人気以内には入りそう。函館記念は勝ち馬に離されたが、ブローザホーン、マイネルウィルトス、ハヤヤッコといったメンバーに先着した。1800mは忙しく、2000mがベストなのは間違いないが、今回の相手関係とこの馬の力を考えれば十分通用する。中1週での走りが続くものの、そこまで出来落ちは感じない。

△ジネストラ
前走は1800m初経験ながら、重賞で4着と十分評価できる。近走は走るたびに内容が良くなっているので、ここでもチャンスあり。

×ウインピクシス
近2走は重賞の壁に当たっているともいえるが、展開が向かない面もあり、仕方ない結果ではあった。鞍上が替わって変わり身あれば。

×キタウイング
重賞2勝は並の馬では出来ない。展開の助けがあれば。

買い目は、◎→◯▲△×の馬単で勝負する。

▽クイーンS予想印▽
◎ドゥーラ
◯コスタボニータ
▲ルビーカサブランカ
△ジネストラ
×ウインピクシス
×キタウイング

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。