【七夕賞】ハイブリッド式消去法でセイウンハーデスとフェーングロッテンは消し 素質馬バトルボーンは枠順次第!

八木遊

過去10年の七夕賞『関東馬』×『7歳以上』の成績,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

先週のラジオNIKKEI賞は、最終的に4頭が消去を免れた。このうち馬券に絡んだのは、1番人気3着のレーベンスティールのみだった。

今週は9日に福島で開催される七夕賞を予想する。今回も過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、条件に当てはまった馬を消去する。今回は3日時点で出走可能枠に入っている16頭を対象に進めていきたい。


『関東馬』×『7歳以上』★0.0%★

まずは東西別データで、過去10年の成績が【5-5-5-60】(複勝率20.0%)の関東馬から。【5-5-5-62】(同19.5%)の関西馬と成績はほぼ同じだが、7歳以上という条件を掛け合わせると、関東馬は【0-0-0-22】(同0.0%)と全滅していた。同条件の関西馬が【1-1-1-15】(同16.7%)なので、7歳以上の高齢馬を狙うなら関西馬が無難だ。

対象16頭のうちトーラスジェミニがこの条件に当てはまった。同馬は2年前に当レースを制しているが、その後は2桁着順の大敗が続いている。今回も苦戦は免れないだろう。

【今年の該当馬】
・トーラスジェミニ


『関西馬』×『前走着差が0秒2以内』★0.0%★

続いては同じく東西別データで関西馬も取り上げておく。掛け合わせるのは前走時の1(2)着馬との着差。これが0秒2以内だった馬は12頭いたが、馬券に絡んだ馬はいなかった。前走時に0秒3以上の差で勝っていた関西馬は、20年の6番人気3着ヴァンケドミンゴのみ。一方、0秒3以上の差で負けていた関西馬は【5-4-4-50】(同20.6%)で、好走する確率は高い。

今年この条件に当てはまったのは以下の3頭。このうち前走GⅢで僅差の2着だったセイウンハーデスとフェーングロッテンは、上位人気に推されそうだが、思い切って消去する。

【今年の該当馬】
・セイウンハーデス
・テーオーソラネル
・フェーングロッテン


『前走ハンデ戦』×『前走9着以下』★3.8%★

続いては前走で七夕賞と同じくハンデ戦を走っていた馬を取り上げたい。掛け合わせるのはその前走で9着以下に敗れていた馬だ。8着以内は【1-4-4-33】(複勝率21.4%)だったのに対し、9着以下は【0-1-0-25】(同3.8%)。この条件で馬券に絡んだのは、15年の8番人気2着のステラウインドだけだった。

この条件に当てはまったのは以下の3頭。カレンルシェルブルは2走前に今回と同じ舞台の福島民報杯を勝っているが、一気にメンバーが強化される今回は力不足とみる。

【今年の該当馬】
・カレンルシェルブル
・シフルマン
・レッドランメルト


『前走から斤量増減なし』×『前走4角5番手以内』★4.3%★

4つ目は、前走から斤量増減がなかった馬を取り上げたい。過去10年の成績は【3-3-1-50】(複勝率12.3%)で、これは斤量増だった馬の【4-4-2-15】(同40.0%)と斤量減だった馬の【3-3-7-57】(同18.6%)と比較してもかなり低調だ。特に前走時の4角通過順が5番手以内だった先行馬は【1-0-0-22】(同4.3%)で、1頭しか好走がなかった。

4頭がこの条件に当てはまったが、うち1頭はすでに消去済み。新たに消去リストに加わったのは、ククナ、グランオフィシエ、ショウナンマグマの3頭だった。

【今年の該当馬】
・ククナ
・グランオフィシエ
・ショウナンマグマ
・(レッドランメルト)


『前走上がり4位以下』×『今回馬番13~16番』★0.0%★

4つの条件を終えて、対象16頭中10頭を消去した。最後は、前走時の上がり3ハロン順位と今回の枠順を組み合わせたデータで、絞り込みを図りたい。ここでは前走上がり4位以下と今回の馬番が13~16番という組み合わせ。過去10年でこのデータに一致した馬は25頭いたが、全て5着以下に沈んでいる。

残っている6頭のうち前走上がり4位以下だったのは、ガロアクリーク、サンレイポケット、バトルボーンの3頭。もし13番から外の馬番なら消去対象となる。

【今年の該当候補】
・ガロアクリーク
・サンレイポケット
・バトルボーン

5つの消去条件を終えて残ったのは、エヒト、ヒンドゥタイムズ、ホウオウエミーズの3頭となった。一雨降って馬場が悪化するようなら、ヒンドゥタイムズとホウオウエミーズの2頭が浮上する。いずれにしても買い目は、この3頭に5つ目の条件で消去を免れた馬を加えた、三連複ボックスで勝負する。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2022年の全重賞回収率は67.0%。今年は中山金杯からホープフルSまで、消去を免れた馬の三連複ボックスを買い続ける予定。今年の回収率は39.6%(7月2日現在)。

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