【関東オークス予想】JRA所属馬は「1800m以上で勝利」が好データ フェブランシェが重賞初V決める
菊池敬太
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JRAと地方から実力馬たちが集結
2023年6月14日(水)に川崎競馬場で関東オークス(JpnⅡ・ダート2100m)が実施される。ダートでは2戦無敗と底を見せていないフェブランシェを筆頭に、兵庫チャンピオンシップで牡馬相手に3着と善戦したメイショウオーロラ、さらに地方勢では東京プリンセス賞の覇者サーフズアップ、浦和の桜花賞で差し切り勝ちしたメイドイットマムなど、JRAと地方から若き乙女たちが集まった。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気を見ると、1番人気が【3-2-2-3】と連対率、複勝率ともに信頼度は高く、2番人気は【4-1-2-3】で勝率トップ。ほか、4番人気が【2-2-0-6】で、連対馬20頭中18頭が5番人気以内だった。
所属別成績ではJRAが全10勝を含む15連対(美浦9、栗東6)とリード。地方馬は船橋が2着2回で、ほかに川崎、浦和、兵庫がそれぞれ2着1回だった。
実績面はJRA所属の連対馬15頭中11頭が1800m以上で勝利実績あり。地方馬は東京プリンセス賞1~3着馬が【0-3-3-7】と善戦し、9年連続で地方馬が馬券圏内に食い込んでいた。また、連対馬12頭が前走で重賞かJRAのオープン特別で5着以内。残る8頭のうち4頭は、前走JRAの1勝クラス(旧500万円以下)で1着だった。脚質では【逃げ5先行13差し2追込0】で、器用さが求められるコースだけに、先行馬の活躍が目立つ。
フェブランシェが砂の3歳女王へ名乗りを上げる
◎フェブランシェ
芝のデビュー戦は5着に敗れたが、2戦目でダートに転向すると7馬身差で圧勝。続く1勝クラスも快勝し、高いダート適性を見せた。中山ダート1800mで2勝をマークしていることから、実績面のデータが合致しており、先行できる器用さも魅力だ。関東オークスは母マイティースルー(2009年)が4着に敗れており、3連勝で母の悲願をかなえる。
◯メイショウオーロラ
デビューからダート1800mを連勝。牡馬混合重賞の兵庫チャンピオンシップでは上位2頭に大きく離されてしまったが、しぶとく粘って3着を確保した。同3着馬は過去10年で【2-1-1-0】と活躍しており、展開ひとつで上位をにぎわしそうだ。
▲クレメダンジュ
新馬戦から1800mを使われ、5戦4連対。前走は押し切るかと思われたメイショウモズをゴール前でとらえて勝利した。初めての小回りコースで仕掛けのタイミングがポイントになるが、先行勢がもつれる展開になれば一気に差し切ってもおかしくない。
ほか、船橋のサーフズアップは重賞2勝を含む、デビューからの8戦全てで3着以内と堅実。器用に立ち回れるセンスの良さがあり、川崎コースも問題はない。同じ船橋のメイドイットマムは昨年のNARグランプリ2歳最優秀牝馬。前走の東京プリンセス賞は窮屈な競馬を強いられて3着に敗れたが、同レース1~3着馬が【0-3-3-7】と上位に加わっており、この一戦だけで評価を落とすのは早計だ。
パライバトルマリンは母の全兄に米最優秀2歳&3歳馬ルッキンアットラッキーがいる良血馬。全2勝はともにマイルだが、血統背景からは距離はこなせそう。コースを熟知している戸崎圭太騎手とのコンビも心強い。兵庫から参戦するマルグリッドは2走前に1800mの重賞を制覇。兵庫に移籍後は連対を外しておらず、強敵相手にどこまで迫れるか注目したい。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。
近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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