【ヴィクトリアマイル】三連単最高払戻が2070万円超、最多勝はルメール騎手の3勝 マイル女王決定戦の色々な「最高記録」

緒方きしん

ヴィクトリアマイルの最高記録,ⒸSPAIA

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ベテランとなり連覇を達成した名牝 ストレイトガール

2006年の第一回を5歳馬ダンスインザムードが制してから、決まって4、5歳馬が制してきたのが牝馬限定GⅠ・ヴィクトリアマイルの特徴のひとつ。レッツゴードンキやホエールキャプチャ、カワカミプリンセスやスイープトウショウといった名牝が6歳で挑戦したものの、若さ溢れる4、5歳勢の壁に跳ね返された。

しかし、同レースで6歳以上による勝利が2度ある。それが2015、16年で連覇を達成したストレイトガールだ。

ストレイトガールはデビュー2戦目で勝ち上がってはいるものの、新馬戦は11着、勝ち上がり後の5戦でも掲示板にのったのは1度だけ。3勝目をあげたのは4歳の6月で、いわゆる遅咲きの馬だ。しかしその3勝目を転機として、そこから4連勝で一気にオープン馬まで駆け上がった。重賞初挑戦となったキーンランドCは2着も、同レースを含めたこの時期の6~8月で6戦をこなすタフさを見せた。

GⅠ初挑戦は5歳時の高松宮記念。1番人気に推されたものの3着に敗れると、次走のヴィクトリアマイルでも3着と敗北した。その後はスプリンターズS2着、香港スプリント3着と、GⅠタイトルにはわずかに手が届かなかった。

念願の初GⅠ制覇は6歳のヴィクトリアマイル。1番人気ヌーヴォレコルトが6着に沈む中、好位から早めに抜け出して押し切った。秋にはスプリンターズSを制したが、翌年に連覇を目指して出走したヴィクトリアマイルでは7番人気という低評価だった。今度は後方11番手付近から鋭く伸び、1番人気の4歳馬ミッキークイーンに2馬身半差をつけた。まさに遅咲きの名牝として、記憶にも記録にも残る牝馬だった。


最多勝利はC.ルメール騎手

ストレイトガールが1度目に勝利したときは、2着に12番人気ケイアイエレガント、3着に18番人気ミナレットが入り、三連単の払戻金が2070万5810円と、当時歴代2位の高額配当の一戦でもあった。大荒れのヴィクトリアマイルとしては、単勝60.3倍の12番人気コイウタが制した2007年もあげられる。こちらも2、3着に9番人気アサヒライジング、8番人気デアリングハートが入り、三連単は228万3960円と高額配当だった。

逆に、ウオッカ(1.7倍)やブエナビスタ(1.5倍)、アーモンドアイ(1.4倍)らをおさえて最低オッズで勝利したのが2021年のグランアレグリアで、単勝オッズ1.3倍だった。同馬は前年に安田記念、スプリンターズS、マイルCSを制し、短距離女王の座に君臨していたが、年明けには距離を延長し大阪杯に挑戦。レイパパレやコントレイルら強敵相手に4着と善戦し、得意のマイル戦に戻ってきたのが、このヴィクトリアマイルだった。

グランアレグリアの鞍上・C.ルメール騎手は2017年アドマイヤリード、2020年アーモンドアイに続き、同レース3勝目。これは同レースの最多勝利数でもある。管理する藤沢和雄厩舎にとっては、第1回のダンスインザムード以来となる勝利だった。

今年は人気となるスターズオンアースにC.ルメール騎手が騎乗、4勝目を目指す。昨年女王のソダシ、6歳での金星を目指すロータスランド、クリノプレミアム、イズジョーノキセキらが集結。非常に興味深いメンバーが揃った一戦の行方に期待したい。

ライタープロフィール
緒方きしん
競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。

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