川田将雅騎手が56勝でトップ ルメール騎手は重賞3勝の活躍【4月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
C.ルメール騎手は賞金ランキングトップに急浮上
3歳クラシックの桜花賞と皐月賞が行われ、その翌週には京都競馬場のグランドオープン、そして天皇賞(春)と競馬場はより一層盛り上がりをみせている。そうしたなかで4月8日から30日までの開催8日間におけるリーディングトップ5の騎手成績を中心に振り返っていく。
トップに立っているのは川田将雅騎手。今回の対象期間内における日別の成績は2→2→2→0→2→0→1→1で合計10勝だった。勝率22.7%、連対率34.1%、複勝率43.2%と川田騎手としてはやや物足りないようにも映るが、GⅠ・桜花賞ではリバティアイランドを見事勝利に導く活躍をみせた。
12勝を上積みし、50勝で2位につけるのはC.ルメール騎手。4月8日の中山競馬場では1日4勝、22日の東京競馬場では1日3勝と大活躍だったのに加え、23日にはグランドオープンした京都競馬場最初の重賞となったマイラーズCをシュネルマイスターとのコンビで優勝した。
この勢いは4月最終週まで続き、29日にはスキルヴィングに騎乗して青葉賞、翌日にはジャスティンパレスに騎乗して天皇賞(春)も制した。賞金ランキングも4月2日終了時は2位だったが、これらの活躍もあり14億2,524万円で首位に急浮上。川田騎手に2億円以上の差をつけている。
3位は44勝の横山武史騎手。この期間内は1→0→1→1→0→2→1→0で6勝の活躍にとどまるも、皐月賞ではソールオリエンスに騎乗し、4角17番手から大外を回すも豪快に突き抜けて優勝した。賞金ランキングでも9億5,922万円で4位に浮上している。
43勝で4位につけるのは岩田望来騎手。大勝ちこそないものの2→1→1→2→0→1→2→0で9勝を積み重ねて、3位の横山武騎手に1勝差まで迫っている。
5位争いは接戦となったが、38勝の松山弘平騎手が戸崎圭太騎手を1勝差で上回った。松山騎手の期間内における日別成績は0→1→1→0→1→3→0→1で7勝。際立つ数字ではないがタスティエーラに騎乗した皐月賞で2着となるなど、賞金ランキングでは10億1,192万円で3位にランクインしている。
永島まなみ騎手は春の福島リーディングに輝く
ここからはリーディングトップ5にはランクインしていないものの、活躍が目立った騎手をピックアップする。4月15日から短期免許で来日しているD.レーン騎手は期間内で最多となる16勝をマーク。勝率38.1%、連対率40.5%、複勝率59.5%は他の騎手を大きく上回った。
永島まなみ騎手は、期間内で9勝を積み重ねて年間成績は16勝。4月8日から23日まで行われた春の福島開催では【7-8-1-25】、勝率17.1%、連対率36.6%、複勝率39.0%という成績で見事に開催リーディングに輝いた。開催が新潟に移っても30日に2勝をあげるなど、女性騎手の中でもトップの成績を残している。
今年新たに女性騎手としてデビューした小林美駒騎手は4月9日の福島5Rでアシャカタカに騎乗してJRA初勝利をあげた。勝利後には所属する美浦・鈴木伸尋厩舎の先輩である津村明秀騎手、横山武史騎手からの指導に感謝するとともに、「女性騎手ではトップでいられるように一生懸命頑張ります」と目標を掲げた。
デビュー2年目の土田真翔騎手は4月16日の福島12Rでサノノヒーローに騎乗し、JRA初勝利をマーク。時間を要したが、嬉しい初勝利は地元福島でのものだった。「勝つまで時間がかかってしまいましたが、これからも一鞍一鞍大事に騎乗し、一つでも多くの勝ち星をあげられるように頑張りますので応援よろしくお願いします」とコメントしている。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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