【天皇賞(春)】「前走日経賞」など好データ多数 タイトルホルダーが京都でも春の盾をゲット!

門田光生

天皇賞(春)の前走着順別成績(過去15年),ⒸSPAIA

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美浦所属馬の健闘目立つ

2003年4月30日に京都競馬場で行われる第167回天皇賞(春)。リニューアルした京都競馬場で行われる、記念すべき最初のGⅠだ。コース形状に大規模な変更はないようだが、芝外回りの4コーナーのカーブが緩やかになったとのこと。

天皇賞(春)は4コーナーを2回、回ることになるので、このあたりがどういった影響を与えてくるのか。その点も気になるところだが、ここでは過去15回のデータを基にして、天皇賞(春)にはどのような傾向があるのかを検証していきたい。

天皇賞(春)出走馬の所属,ⒸSPAIA
天皇賞(春)出走馬の性別,ⒸSPAIA
天皇賞(春)出走馬の年齢,ⒸSPAIA


☆所属、性別、年齢
美浦所属が7勝、2着3回、栗東所属馬が8勝、2着12回。出走頭数は美浦63頭に対して栗東186頭だから、美浦所属馬の健闘が目立っている。

性別成績では連対した30頭すべてが牡馬かセン馬。牝馬は12頭出走して、2021年カレンブーケドールの3着が最高着順となっている。

年齢別で見ると、5歳馬が7勝、2着6回で、いずれも最多の数字。勝率、連対率でもトップ。64頭が該当する7歳以上から勝ち馬は出ていない(2着馬は2頭)。

天皇賞(春)出走馬の前走クラス,ⒸSPAIA
天皇賞(春)出走馬の主な前走,ⒸSPAIA


☆前走クラスと主な前走
前走が条件戦、もしくはオープンだった馬から連対馬は出ていない。GⅢ組からは勝ち馬は出ておらず、2015年フェイムゲームの2着が最高着順。王道はGⅡ経由組で、連対馬30頭中、26頭が該当。前走GⅠ組は8頭いて、2勝、2着1回。数は少ないが、好走確率は悪くない。これからも増えてくるであろう海外組は【0-0-1-3】と、もうひとつ結果が出ていない。

レース別で見ると、5勝、2着4回の日経賞が勝利数、連対数でトップ。阪神大賞典も4勝、2着4回と差なく続く。大阪杯は【3-4-2-12】で、GⅠ昇格後は【1-1-0-2】。サンプル数が少ないので全幅の信頼は置けないが、狙ってみる価値はありそうだ。

天皇賞(春)出走馬の前走着順,ⒸSPAIA
天皇賞(春)出走馬の前走人気,ⒸSPAIA


☆前走着順と前走人気
連対した30頭中、半分にあたる15頭が前走1着だった。前走2着馬からも4頭の勝ち馬が出ており、悪くない数字。前走人気では、連対馬の3分の1にあたる10頭が前走で1番人気に支持されていた。


今年も王道路線組が主役

天皇賞(春)のデータをまとめてみよう。まず好走確率が上がるのはA「美浦所属」B「5歳馬」C「前走が日経賞、阪神大賞典、大阪杯」D「前走1着馬」E「前走1番人気」。

勝ち馬が出ていないデータはF「前走がGⅢ」。連対馬が出ていないデータはG「牝馬」H「前走が条件、オープン、海外」。

まずは連覇を狙うタイトルホルダーを見ていこう。A「美浦所属」B「5歳馬」C「前走が日経賞、阪神大賞典、大阪杯」D「前走1着馬」と、4つのプラスデータをクリアしており、これは登録馬では最多。また、マイナスデータを持っていないので、ここが本命でいいだろう。

近5年の傾向を見ると、3頭ずつ連対馬を出している日経賞組と阪神大賞典組が優勢。阪神大賞典組の連対馬3頭はいずれも勝って挑んできた馬で、そのデータからいくと、今年の阪神大賞典勝ち馬ジャスティンパレスも当然、有力な1頭となる。

タイトルホルダーに続く3つのプラスデータを持っているのがアスクビクターモア。前走の日経賞で9着と大敗しているのが気になるところだが、2012年の勝ち馬ビートブラック(前走10着)や2018年2着馬シュヴァルグラン(前走13着)の例もあるだけに、大きく割り引く必要はなさそう。マテンロウレオは、GⅠ昇格後4頭中2頭が連対している大阪杯組。今年はこの馬しか参戦していないので、相手に加えておきたい。あとは阪神大賞典組で、好走率が高くなる1番人気だったボルドグフーシュを押さえる。

◎タイトルホルダー
◯ジャスティンパレス
▲アスクビクターモア
△マテンロウレオ
×ボルドグフーシュ

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
来週から園田競馬は水木金開催。ナイターにはちょっと寒いかなと思わせる気温ですが、昼間働いているサラリーマンにとっては、競馬を見る絶好の機会。いい予想を心掛けて、かつ馬券で儲かればいうことなしですね。

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