【マリーンC】ペルアアが重賞初制覇 2番手追走から5馬身差の圧勝
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
直線では後続を寄せ付けず
4月12日(水)に船橋競馬場で行われたマリーンC(JpnⅢ・ダート1600m)は岩田望来騎手騎乗で単勝1.5倍と断然の支持を受けたペルアアが勝利。3連勝で重賞初制覇を達成した。
スタートからすんなりハナを奪ったのはこれまで短距離戦を中心に使われてきたチェイスザドリーム。3馬身差の2番手にペルアア、その直後にリネンファッションがピッタリとマークする形で、3頭が後続を8馬身ほど引き離して前半800mを50.1で通過した。
3角でチェイスザドリームの外に並びかけたペルアアは、4角でも手応え抜群で直線に向き先頭へと躍り出た。ここからは後続を全く寄せ付けず、岩田望騎手はムチを入れる必要もなし。勝ちタイム1:41.6(良)で5馬身差をつける圧勝だった。
2着に入ったレディバグは道中6番手追走から伸びて後続に4馬身差。際どい争いを制して3着となったのは8番手とさらに後ろからレースを進めたナンヨーアイボリーだった。この2頭は位置取りを考えるとしっかり伸びているが、勝ち馬にこの競馬をされてはこれが精一杯の内容だと言える。
「これからどんどんタイトルを獲っていってほしい」
このレースも含めてキャリア9戦中7戦で騎乗してきた岩田望騎手は、レース後のインタビューでペルアアについて「すごくテンションが高くて繊細な子」と表現。「(初の船橋競馬場、初のナイター競馬など)初めてなことばかりということもあり、全てに気を遣いながら騎乗した」とのこと。
レースについては「ペースが少し流れていたと思いますが、折り合いもスムーズで雰囲気よく、直線を迎えることができました」と手応えを感じていた。続けて「元々能力がある子だと思っていましたし、これからどんどんタイトルを獲っていってほしいです」と今後についても期待を寄せた。
2年前の優勝馬テオレーマはこのレースの勝利をきっかけにJBCレディスクラシックを制するなど活躍。昨年はショウナンナデシコが8馬身差の圧勝でその後は牡馬相手のかしわ記念を勝利。ダート牝馬路線の中心的存在へと羽ばたいていった。
今年のダート牝馬路線にはTCK女王盃、エンプレス杯を連勝したグランブリッジという中心的存在がいるが、今後対戦した際にはどのようなレースを見せてくれるのか楽しみだ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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