【桜花賞】差し・追込届くレースで大穴の末脚に期待 京大競馬研の本命はコンクシェル

京都大学競馬研究会

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今年の牝馬戦線の行方は

4月9日(日)に桜花賞(GⅠ・芝1600m)が阪神競馬場で行われる。昨年は伏兵評価だったスターズオンアースがこのレースを制して、続くオークスも快勝。力の違いを見せつけた牝馬戦線であった。今年は、阪神JF圧勝から直行してきたリバティアイランドを中心に、ディープインパクト産駒ライトクオンタム、チューリップ賞勝ち馬モズメイメイなどが揃い、近年稀に見るハイボーダーのレースとなった。過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。


速い上がりを使える馬が圧倒的に有利なレース

桜花賞好走馬の、4角位置と上がり順位,ⒸSPAIA


<過去10年の桜花賞好走馬 4角位置と上がり順位>
年 1着馬/2着馬/3着馬
2013年 10番手-3位 / 14番手-1位 / 14番手-4位
2014年 18番手-1位 / 15番手-2位 / 12番手-3位
2015年 1番手-4位 / 13番手-2位 / 11番手-5位
2016年 17番手-1位 / 8番手-3位 / 11番手-4位
2017年 4番手-5位 / 8番手-4位 / 5番手-5位
2018年 16番手-1位 / 3番手-8位 / 6番手-3位
2019年 1番手-5位 / 12番手-1位 / 9番手-2位
2020年 12番手-1位 / 2番手-12位 / 1番手-14位
2021年 3番手-4位 / 16番手-1位 / 6番手-3位
2022年 9番手-3位 / 2番手-10位 / 4番手-9位

まず、過去10年の桜花賞における馬券内馬の4角位置と上がり順位について調べた。すると、速い上がりを使える馬がそのまま馬券に絡む傾向のレースであることが分かる。

3着以内の30頭で、上がり順位が6位以下だった馬は2018年2着ラッキーライラック、2020年2着レシステンシア、3着スマイルカナ、2022年2着ウォーターナビレラ、3着ナムラクレアの5頭。2020年は重馬場での開催で例年とは質が違い、昨年は当日の馬場が極めて内有利であった。良馬場開催で特殊な状況下でもなければ、ラッキーライラックぐらいの実力がないと粘り込むのは難しい。

今年、逃げる可能性がある馬はモズメイメイ、トーセンローリエあたりしかいないが、トーセンローリエは8枠18番という極端な枠になったため、位置を取ろうとするなかでペースが流れることも十分考えられる。よって、差し、追込馬を中心に予想していきたい。

「速い上がりを使い、好走する可能性がある馬」の筆頭はリバティアイランドだろう。また、上がりの順位だけを見れば、ドゥアイズ、ドゥーラ、ラヴェルはリバティアイランドを上回った経験があることから注目したい。その他の馬でも、シンザン記念を上がり最速で勝利したライトクオンタム、末脚を生かした競馬が魅力のキタウイング、アネモネSで驚異の追い込みを見せたコンクシェル、近走差す形で安定しているエミューあたりは警戒したい。


追込勢から穴馬を本命に

◎コンクシェル
前走アネモネSはブリンカー効果もあったのか、直線の短い中山マイル、大外枠から上がり最速の脚を使い2着と好走。前半5F58.7秒とさほどハイペースになったわけでもないが追い込んできた。直線半ばまで全くギアが入っていなかったが、そこからの走りは秀逸で、あの一瞬の走りはリバティアイランドと並ぶような素質を感じさせるものだった。

新馬戦以降の3戦はメンタル面の不調もあって本来の力を発揮できなかったが、新馬戦は小倉でもトップクラスの走りで、持っている力はこのメンバーでも十分通用する。これまでのレースを見る限り末脚にかける競馬をした方が確実にいいので、内でロスなく運び、前走のように3~4角の間から動かしていくことが出来ればチャンスはある。先述のように、桜花賞は差し、追込が決まりやすいレースであり、脚質的にも期待できる。丸山元気騎手とも手が合うようで、かなりの人気薄が想定されるここは狙いたいところだ。

◯キタウイング
前走はスローペースを後方からになったことで差しきれず敗れてしまったが、高いレベルのレースでも33秒台の上がりを使えることは再確認できた。阪神JFは先行策を取ったことと、ハイペースに巻き込まれたことで、本来の力を発揮できなかった。前走よりは流れそう、しかもロスなく運べそうな今回、終いにかける競馬ならチャンスはある。

▲シンリョクカ
前走阪神JFは、展開と馬場の恩恵を受けたとはいえ、メンバーで4番目の上がりを使い2着。地力の高さを証明した。前半5F57.0秒というハイペース、35秒台の上がりで決着するレースになったが、この馬が新馬戦で見せたキレを考えると、それよりは緩い流れが想定されるのはプラス。33秒台後半から34秒台前半の上がり勝負は合うだろう。1週前は微妙に見えた状態面も最終追切では良化したように思えるので、もう一波乱期待したい。

△リバティアイランド
末脚は秀逸。近くの枠で、かつこの馬より前にいそうな武豊騎手とC.ルメール騎手の包囲網を捌ききれる器用さがまだなさそうなのでこの評価に留める。

×シングザットソング
前目に行きそうな馬のなかでは一番。前走で経験したペースよりは楽になるので、終いも伸びるはず。
×ラヴェル
リバティアイランドを負かした素質は確か。外でストレスなく運べれば。

買い目としては◎◯▲-◯▲△×の馬連で勝負。この予想で夢を見る。

▽桜花賞予想印▽
◎コンクシェル
◯キタウイング
▲シンリョクカ
△リバティアイランド
×シングザットソング
×ラヴェル

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う

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