【阪急杯】連対率100%の1400m戦なら負けられない　京大競馬研の本命はグレナディアガーズ

2023/02/25 06:00

京都大学競馬研究会

ⒸSPAIA

この記事のレース

阪急杯

GⅢ

2月26日(日)　阪神11R

4・5歳馬優勢なレース

2月26日（日）に阪急杯（GⅢ・芝1400m）が行われる。昨年はダイアトニックが勝利し、1400m巧者として面目躍如の走りを見せた。今年は暮れの阪神Cで2着したグレナディアガーズを中心とするレースになりそうだ。以下では過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。

過去10年阪急杯馬齢別成績,ⒸSPAIA

まず過去10年の阪急杯における馬齢別成績について調べた。4歳馬の成績は【2-2-3-24】勝率6.5%、連対率12.9%、複勝率22.6%、5歳馬は【3-2-3-32】勝率7.5%、連対率12.5%、複勝率20.0%。一方、6歳馬の成績は【3-3-2-40】で勝率6.3%、連対率12.5%、複勝率16.7%、7歳以上の馬は【2-3-2-37】で勝率4.5%、連対率11.4%、複勝率15.9%と、少しではあるが数字が落ちるので、高齢馬は評価を下げたい。

今年の4、5歳馬はグレナディアガーズ、アグリ、ホウオウアマゾン、ダティーズビビッド、サトノラムセスなど。6歳以上はミッキーブリランテ、メイショウチタン、ルプリュフォール、ホープフルサインなどが該当する。

前走重賞ローテが中心

過去10年阪急杯前走クラス別成績,ⒸSPAIA

同じく過去10年における前走クラス別成績について調べた。前走GⅠ組【3-1-2-9】勝率20.0%、連対率26.7%、複勝率40.0%、前走GⅡ組【2-5-2-23】勝率6.3%、連対率21.9%、複勝率28.1%に対し、前走GⅢ組は【3-3-3-54】勝率4.8%、連対率9.5%、連対率14.3%と一枚劣る。また前走が重賞以外だった馬は【2-1-3-47】勝率3.8%、連対率5.7%、複勝率11.3%となっている。今年は前走GⅠ組がおらず、前走GⅡ組はグレナディアガーズ、ルプリュフォールが該当する。

1400mマイスター、負けられない一戦

◎グレナディアガーズ
5歳で前走GⅡと好走条件を満たす。前走の阪神Cは海外遠征明けかつ大外枠という条件ながら、完璧な競馬をしたダイアトニック相手にハナ差まで迫った。能力の高さゆえの結果であった。ダイアトニックと被る所が多く、1200mと1600mのGⅠではスピード面や能力の違いから結果が芳しくないが、メンバーが比較的手薄かつ適性が最も合う1400mでなら高いパフォーマンスを発揮できる。実際に1400m戦では【2-3-0-0】と完璧な成績だ。

阪神芝1400mで行われる阪神Cで2年連続好走しており、今回のコースにも高い適性を見せている。相手関係がその阪神C2回と比べて格段に楽になっており、この馬自身の走りさえできれば負けることは想像できない。大目標が先ということもあってまだ完調ではなさそうだが、勝ち切れる状態にはある。出遅れがちな馬であるため、極端に内ではない4枠7番という枠は好印象。メンバー構成的にあまり流れない展開が想定されるので、中団辺りを確保しての差し切りに期待したい。

◯リレーションシップ　
前走北九州短距離Sは極端に外差し有利な馬場で、同馬以外は6着まで馬番11番から外、2着には4角16番手のキャプテンドレイクが入った特殊なレースだった。この中を内枠から先行する競馬での4着には高評価だ。近走の1400m戦はオーロC以外では健闘していて、阪神芝1400mでも昨年の阪急杯4着がある。重賞だとあと一歩足りない馬ではあるが、今回は相手関係も手薄、中1週でも状態は上がってきている。先行して、流れそうにない展開面を味方に粘りこみを図る競馬なら一発を期待できる。

▲メイショウチタン
オーロCは展開や馬場の恩恵を受けたとはいえ、重賞で活躍するウインシャーロットとクビ差の競馬ができた。前走は1200mを使って忙しい印象を受けたので、今回の距離延長はプラス。1200mや、1400mでもハイペースになると先行するのが難しくなる馬だが、今回は先行できるだろう。枠も1枠2番といい所を引いたので、ロスなく運べばチャンスは十分ある。

△アグリ
地力は少し足りない印象を受けるが、スローな展開の恩恵は受けられそう。4歳という点もいい。

×ロードベイリーフ
前走は枠が外なら馬券内も狙えた走りであった。距離延長をこなす可能性はある。

×グレイイングリーン
5歳馬かつ、昨年の5着馬。良くも悪くも馬は昨年と大きくは変わっていないように思えるので、この相手関係ならやれていい。

買い目は◎から印を打った馬への馬単、◯▲×のワイドボックスで勝負する。今週は福永騎手や定年引退する調教師の現役最終週。個人的には、好きなプロレスラーである武藤敬司も引退するなど別れの多い週になっていて寂しい限りです。

▽阪急杯予想印▽
◎グレナディアガーズ
◯リレーションシップ
▲メイショウチタン
△アグリ
×ロードベイリーフ
×グレイイングリーン

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。