【ジャパンC】ヴェラアズールが2008年スクリーンヒーロー以来の偉業に挑む ローテーションに見られる特徴は?

SPAIA編集部

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初GⅠでのジャパンC挑戦

海外馬を招致して行われる頂上決戦・ジャパンカップ。春秋の天皇賞馬タイトルホルダーとイクイノックスがどちらも有馬記念に回ることを表明しており、例年に比べるとやや手薄な印象も受けるが、それでも層の厚い芝中距離路線。天皇賞(秋)組のシャフリヤールやダノンベルーガ、エリザベス女王杯から三冠牝馬デアリングタクト、GⅡの京都大賞典を豪快に差し切ったヴェラアズールなどが出走予定だ。ローテーションに見られる特徴を探っていく。

ジャパンカップ、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA



過去10年、優勝馬の前走は天皇賞(秋)が6頭、秋華賞と京都大賞典が各2頭。近年流行りのいわゆる「直行ローテ」もこのレースに関しては不発で、前走から中9週以上空いていた馬は【0-0-0-13】となっている。

また、京都大賞典を経由しての勝ち馬2頭は、2走前に宝塚記念を使っていた。近2走でGⅠを走っていなかった日本馬はこの10年で【0-0-0-37】。馬券に絡んだ例がない。さらに10年さかのぼっても、2008年勝ち馬のスクリーンヒーローがただ1頭いるだけだ。

今年はテーオーロイヤル、ヴェラアズール、ボッケリーニ、ヴェルトライゼンデ、ハーツイストワール、ユニコーンライオンなど、中穴クラスの馬が一定数これに該当する。この中で最も人気になりそうなヴェラアズールは2走以内の出走はおろか、これがGⅠ初挑戦。勝てば、いや、馬券に絡むだけでも今世紀わずか2頭目の偉業となる。

やはり狙い目となるのは休み明けの天皇賞(秋)をひと叩きという臨戦過程。天皇賞(秋)2番人気以内で、これが秋2戦目というローテなら【3-0-3-2】。叩き2走目GⅠでの仕上げに定評がある藤原英昭厩舎の所属、シャフリヤールは順当に上向いてきそうだ。



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