戸崎圭太騎手が月間18勝の大活躍で2位浮上 今村聖奈騎手はJRA女性騎手年間最多勝更新【10月終了時点の騎手リーディング】

三木俊幸

10月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

戸崎騎手が年間100勝、通算1300勝も達成

10月はスプリンターズSから始まり、天皇賞(秋)まで4つのGⅠレースが行われるなど盛り上がりを見せた。10月1日〜30日までの開催11日間における騎手たちの成績を振り返っていこう。

10月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


リーディングの座をキープし続けるのは川田将雅騎手。10月1週目は凱旋門賞で騎乗するために渡仏して日本での騎乗はなかったが、その後は開催9日のうち7日で勝利を挙げるなど月間11勝を積み重ねて129勝としている。

月間最多18勝の大活躍で年間112勝として、2位に浮上したのは戸崎圭太騎手。3日間開催となった2週目には土曜3勝、日曜1勝、月曜4勝で合計8勝。4週目には土曜1勝、日曜4勝とまたも固め打ちが光った。

また10月9日の東京5Rをミッキーカプチーノで勝利し、年間100勝を達成。29日の東京5Rではシャンパンカラーを勝利に導いてJRA通算1300勝も達成するなど、最もインパクトある活躍をみせた騎手だと言っていいだろう。

JRA通算1300勝を達成した戸崎圭太騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


その一方で3位にランクダウンしてしまった横山武史騎手の日別の成績は、1→0→2→0→1→2→0→1→1→0→0で月間8勝。これまでのコンスタントな活躍と比較すると物足りなさを感じる一ヶ月だった。戸崎騎手との差はわずか2勝。巻き返しを期待したい。

4位の松山弘平騎手は関東への遠征も多かった中で月間13勝、年間勝利数は94勝。1週目にはサリオスで毎日王冠、ヴェラアズールで京都大賞典を制しており、年間重賞勝利数を9まで伸ばした。

毎日王冠をサリオスで制した松山弘平騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


5位はルメール騎手と福永祐一騎手による熾烈な争い。1週目はルメール騎手がフランス遠征で不在だったこともあり、3勝と気を吐いた福永騎手が逆転したものの、帰国したルメール騎手が2週目4勝、3週目2勝と活躍して再逆転。

さらに4週目に3勝をマークした福永騎手がまたも逆転し、目まぐるしく順位変動があったが、最終日に天皇賞(秋)など3勝を挙げたルメール騎手が月間11勝、年間88勝、2着の回数差で5位となった。

短期免許で来日、マーカンド騎手が初勝利

ここからは、リーディングトップ5以外の騎手によって達成された記録についても取り上げる。

10月16日の東京12Rでは石橋脩騎手がJRA通算800勝、30日の東京7Rで菅原明良騎手がJRA通算200勝をそれぞれ達成。先述の戸崎騎手も含めて美浦所属騎手による節目の記録達成が相次いだ。

23日の新潟2Rでは今村聖奈騎手が44勝目をマーク。藤田菜七子騎手が持っていたJRA女性騎手年間最多勝記録を更新し、47勝まで白星を積み重ねている。そんな今村騎手は先週末で閉幕した2022年の新潟開催で戸崎騎手と並んで19勝の活躍。2着の回数で上回ったことで、年間リーディングも獲得した。

今秋は短期免許で外国人騎手の来日も増える見込みだが、29日からJRAでの騎乗を開始したマーカンド騎手が早速JRA初勝利を達成。表彰の際には妻のドイル騎手も駆けつけて祝福した。免許期間は12月25日まで。更なる活躍が期待できそうだ。

JRA初勝利を挙げたマーカンド騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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