【菊花賞】底力とスタミナに定評ある母系 近6年で4勝のディープインパクト産駒・アスクビクターモア
SPAIA編集部
ⒸSPAIA
晩年に勢力増すディープ産駒
長距離GⅠの勲章を得ても、種牡馬としての価値が高まらない傾向にある近代競馬。今年は皐月賞馬、ダービー馬がそれぞれ別路線へ。選択肢が増えるのはいいことなのだが、3歳クラシックは一生に一度しか出走できない舞台。現状で考えうる、最高のメンバーがそろってほしいというのが本音だ。
三冠最終戦である菊花賞は3000mのマラソンレース。しかも例年と違い、よりパワーが求められる阪神競馬場で施行される。生半可なスタミナだけでは勝てないのは間違いない。また、過去10年のうち8頭の勝ち馬がのちに2400m以上のGⅠを制しており、スタミナだけでなく底力も必須といえる。
同じく阪神競馬場で行われた昨年は、母系がスタミナの塊だったタイトルホルダーが戴冠。今年、スタミナと底力に優れる血統といえば、アスクビクターモアをおいてほかにない。祖母、母とも欧州の中距離重賞で入賞。近親に特に目立った実績馬は見当たらないが、祖母の父Night Shift(産駒にキングジョージを勝ったAzamorなど)、母の父Rainbow Quest(凱旋門賞など)と、スタミナと底力に定評がある種牡馬がかけられており、距離延長は望むところだろう。ここ6年でディープインパクト産駒が4勝。ディープ自体も血統はスタミナ寄りだから、この舞台は最適といえる。
《関連記事》
・【菊花賞】最後の一冠を制すのは!? ガイアフォース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスの有力馬3頭をデータで徹底比較
・【菊花賞】トライアル好走のジャスティンパレスとボルドグフーシュ、アスクビクターモア中心 上がり馬ならセレシオン
・【菊花賞】ガイアフォースとジャスティンパレスは消し! ハイブリッド式消去法で浮上した激走候補は
おすすめ記事