川田将雅騎手はJRA通算1800勝達成 横山武史騎手は年間100勝【9月終了時点での騎手リーディング】

三木俊幸

2022年9月終了時点での騎手リーディング,ⒸSPAIA

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川田将雅騎手がリーディングトップをキープ

夏競馬最終週と中山、中京の両競馬場を舞台にGⅠに向けた前哨戦が行われた秋競馬。そんな9月3日~25日までの開催9日間における騎手たちの活躍を振り返っていこう。

2022年9月終了時点での騎手リーディング詳細,ⒸSPAIA


まずは騎手リーディングトップ5の顔ぶれを見ると、前月終了時点で4位だった岩田望来騎手は負傷による休業が影響してランク外に転落。変わってC.ルメール騎手が圏内に再浮上した。

そうした中でトップの座をキープしている川田将雅騎手。9月の日別成績は1→1→2→1→2→2→1→1→0と最終日を除いた8日間で勝利した。9月18日に行われたローズSではアートハウスに騎乗し、重賞勝利。翌日にはJRA通算1800勝も達成するなど月間11勝、年間では118勝としている。

2位の横山武史騎手は、夏の札幌開催最終週に4勝。2年連続2回目の札幌リーディングを獲得して秋競馬に挑んだ。その後もコンスタントに勝ち星を積み重ね、月間12勝の活躍をみせた。

9月24日の中山2RではJRA通算400勝と年間100勝を同時に達成。翌25日にはオールカマーをジェラルディーナで勝利するなど年間102勝としている。

3位の戸崎圭太騎手は夏の新潟リーディングに輝くなど、8月は月間16勝と大活躍だったが、秋競馬に入ってからは1日3勝をあげる日もあったものの月間8勝に留まった。それでも年間94勝で、2019年以来3年ぶりの年間100勝達成が目前に迫っている。

4位は11勝を上積みし、年間81勝とした松山弘平騎手。小倉2歳Sをロンドンプラン、セントライト記念をガイアフォースで制し重賞2勝の活躍。年間の重賞勝利数を7まで伸ばした。

5位のルメール騎手は月間10勝、年間の勝利数が77勝。9月24日の中京4Rではセラドナイトに騎乗してJRA通算1600勝をマーク。JRAで7518回目の騎乗での記録達成は、武豊騎手の8305回を上回る史上最少騎乗数という快挙だった。

5位争いは福永祐一騎手も77勝で並んでおり、現時点で72勝の岩田望騎手も復帰後初騎乗で勝利をあげて巻き返しが期待されるなど混戦模様。1か月後はどのような順位になっているのかという点でも引き続き注目していきたい。

ルーキー水沼騎手が初勝利

リーディング上位以外の騎手では、ルーキー水沼元輝騎手が9月11日の中山1Rでネバレチュゴーに騎乗してJRA初勝利を達成。その5日前には大井競馬場で行われたヤングジョッキーズトライアルに出場し、騎手としての初勝利も達成していた。

勝てない苦しい時期でも笑顔が印象的だった水沼騎手。このまま2勝目、3勝目をあげてより多くの笑顔を見せてくれることに期待したい。

その他では、9月10日の中京8Rで藤岡康太騎手がJRA通算700勝、18日の中山6Rで丸山元気騎手がJRA通算600勝、19日の中山7Rでは横山和生騎手がJRA通算300勝をそれぞれ達成するなど、節目の記録達成のニュースが相次いだ。

最後に夏の小倉開催での活躍が認められ、小倉ターフ賞を受賞した今村聖奈騎手。9月は序盤の4日間で7勝の活躍をみせたものの、後半2週(5日間)は未勝利と39勝で足踏み状態が続いている。藤田菜七子騎手が持つ女性騎手の年間最多勝利記録まであと4つと迫っており、10月も今村騎手の活躍から目が離せない週末が続きそうだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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