【オールカマー】秋GⅠへ足踏みは許されない 東大HCの本命はソーヴァリアント

東大ホースメンクラブ

2022年オールカマーピックアップデータ,ⒸSPAIA

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三冠牝馬と未完の大器が始動

今週日曜、中山競馬場を舞台にGⅡオールカマーが行われる。宝塚記念3着で復活の兆しを見せた三冠牝馬デアリングタクトと、昨年暮れのチャレンジCを圧勝したソーヴァリアントの秋始動戦。その他1年以上のブランクを乗り越えて鳴尾記念を勝ったヴェルトライゼンデ、天皇賞(春)3着テーオーロイヤル、昨年のオールカマー2着ウインキートス、三冠牝馬ジェンティルドンナの娘ジェラルディーナなど「オールカマー」の名にふさわしい多彩なメンバーが顔を揃えた。

癖のある中山芝2200mというコース形態を考えながら予想を組み立てたい一戦。今週も過去のレースデータを分析して馬券戦略を考えていく。

先行での重賞制覇歴が決め手に

過去10年のオールカマーに関するデータ,ⒸSPAIA


<4角4番手以内からの重賞勝利歴>
あり【5-6-6-30】勝率10.6%/連対率23.4%/複勝率36.2%
なし【4-3-3-66】勝率5.3%/連対率9.2%/複勝率13.2%
※過去10年、新潟開催除く

中山芝2200mは前有利の傾向が強いコース。それを裏付けるように過去の重賞で先行(4角4番手以内)して勝ったことのある馬は好走確率が高い。中山で施行されたオールカマーの過去9回では、2012年を除く8レースで馬券に絡んでおり、うち7レースで複数が馬券圏内に入っている。今年で言えば、ウインキートス、ソーヴァリアント、クレッシェンドラヴ、テーオーロイヤル、バビットの5頭。また、該当馬のうち4歳馬は【2-3-2-1】複勝率87.5%を記録しており、ソーヴァリアント、テーオーロイヤルが軸候補となる。

経験なし組は信頼度がふた回りほど落ちるものの、近年の好走馬は直近1年のGⅠで掲示板に入っていたケースが多い(2021年グローリーヴェイズ3着、2020年センテリュオ1着、カレンブーケドール2着、2017年ステファノス2着、2015年ショウナンパンドラ1着)。こちらはデアリングタクトのみが該当している。

秋GⅠへ、いざ2つめのタイトル奪取

◎ソーヴァリアント
昨年夏の利尻特別でラスト3F11.3-10.9-10.9という異次元のラップを刻んで勝利。後半5F57秒1も優秀で、同じく後半5F57秒1だった2018年大阪杯のスワーヴリチャードを彷彿とさせる走りだった。無事ならGⅠを獲れる器。右後肢骨折は痛恨中の痛恨だったが、幸いにもターフに戻ってきた。調教の内容にはアクシデントの影響が感じられず、素直に脚力を信頼したい。

◯デアリングタクト
日本競馬史上唯一の無敗三冠牝馬。実績は説明不要だろう。前走の宝塚記念はタイトルホルダーが歴史上でも類を見ないレースをするなか、果敢に差し込んで3着を確保。2分10秒3の走破時計は上位2頭には及ばずとも胸を張れるタイムだ。目標はさらに先だが、このメンバーで着を外すシーンは想像できない。

▲テーオーロイヤル
マカオンドールとぶつかって返り討ちにした兵庫特別、メンバー層が薄かったとはいえ完勝だったダイヤモンドSなど、中長距離路線で着実に実績を積み重ねてきた馬。天皇賞(春)はのちに宝塚記念を制すタイトルホルダーには完敗したものの、同じく現役トップクラスにいるディープボンドとは1馬身差の3着。“化け物”の勝ち馬を除けば十二分に力量が通用することを示した。このレースの結果次第で今後進む路線の幅が出る可能性もあり、キャリアに箔をつける大物食いに警戒したい。

以下印はジェラルディーナ、ヴェルトライゼンデまで回す。馬券は◎からの馬単とする。

▽オールカマー予想▽
◎ソーヴァリアント
◯デアリングタクト
▲テーオーロイヤル
△ジェラルディーナ
×ヴェルトライゼンデ

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。


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