【札幌記念】Cコース替わりで浮上するのは? 東大HCが札幌芝2000mを徹底分析

東大ホースメンクラブ

札幌芝2000mコース図,ⒸSPAIA

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コース紹介

今週は札幌芝2000mを舞台に、夏のスーパーGⅡ・札幌記念が行われる。GⅠ・3勝馬にして昨年覇者のソダシ、函館記念を勝ったハヤヤッコの白毛馬対決もさることながら、今年のドバイターフを制したパンサラッサ、大阪杯敗戦からの巻き返しを期すジャックドールの逃げ馬対決にも注目が集まる。その他グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、マカヒキなどのGⅠ馬が脇を固める豪華メンバーの一戦となった。

札幌芝2000mが舞台の重賞は札幌記念のみだが、条件戦を中心に施行回数が多い。今週はコースの特徴をデータで分析していく(使用するデータは特記がない限り2017年8月19日~2022年8月14日)。

まずはコース紹介。正面奥のポケット地点をスタートし、1コーナーまでの約400mでポジション争いが繰り広げられる。ローカルのイメージと違いコーナー全てが大回り、かつ高低差がほぼ存在せず、スピードが大きく落ちない中での持続力勝負となりやすい。

Cコース×8枠は鬼門

札幌芝2000m・過去5年の枠別成績,ⒸSPAIA


<札幌芝2000m・過去5年の枠別成績>
1枠【11-11-10-109】勝率7.8%/連対率15.6%/複勝率22.7%
2枠【14-12-11-108】勝率9.7%/連対率17.9%/複勝率25.5%
3枠【11-9-11-124】勝率7.1%/連対率12.9%/複勝率20.0%
4枠【13-15-18-123】勝率7.7%/連対率16.6%/複勝率27.2%
5枠【15-17-17-128】勝率8.5%/連対率18.1%/複勝率27.7%
6枠【14-10-13-143】勝率7.8%/連対率13.3%/複勝率20.6%
7枠【14-17-9-144】勝率7.6%/連対率16.8%/複勝率21.7%
8枠【10-9-12-154】勝率5.4%/連対率10.3%/複勝率16.8%

枠別成績では内枠~中枠の好走率が高く、大回りコースとあって外を延々と回る形になりやすい8枠は厳しい。札幌芝は今週からCコース替わりとなるが、Cコース限定では1枠【8-6-4-59】複勝率23.4%に対し、8枠は【2-3-7-77】複勝率13.5%。昨年の札幌記念は8枠13番のソダシが勝ったものの、Aコースでの施行だった。札幌記念史上、Cコース施行で8枠の馬は勝利がない。

Cコースというくくりでは1枠の馬が札幌記念でも好成績で、2016年以降では【4-0-1-2】複勝率71.4%を記録。2017年~2020年は1枠の馬が4連勝しており、白帽を引ければ単系馬券のターゲットになりそうだ。

札幌芝2000m・過去5年の脚質別成績,ⒸSPAIA


<札幌芝2000m・過去5年の脚質別成績>
逃げ【15-10-2-83】勝率13.6%/連対率22.7%/複勝率24.5%
先行【47-49-45-222】勝率12.9%/連対率26.4%/複勝率38.8%
差し【27-32-36-333】勝率6.3%/連対率13.8%/複勝率22.2%
追込【5-2-14-377】勝率1.3%/連対率1.8%/複勝率5.3%

脚質別成績では先行馬が有利。胸のすく逃げ切りが決まるケースもままあるものの、スケールの大きい競馬場とあって簡単には行った行ったとならないのが実情だ。ただ札幌記念では【0-1-3-13】と勝利がない。

札幌記念に限ると、逃げ【1-0-0-6】、先行【0-1-3-13】、差し【4-3-1-14】、追込【0-1-1-18】。ハイレベルなレースとあってペースが緩みにくく、先行集団のひとつ後ろのポジションで脚をためた馬たちが恵まれる傾向にある。なお芝で行われた札幌記念で4角10番手以下から勝った馬はいない。

グローリーヴェイズに注意

札幌芝2000m・過去5年の種牡馬別成績,ⒸSPAIA


<札幌芝2000m・過去5年の種牡馬別成績>
ディープインパクト【8-13-7-65】勝率8.6%/連対率22.6%/複勝率30.1%
キングカメハメハ【8-6-5-40】勝率13.6%/連対率23.7%/複勝率32.2%
ロードカナロア【4-4-3-17】勝率14.3%/連対率28.6%/複勝率39.3%
モーリス【2-3-2-6】勝率15.4%/連対率38.5%/複勝率53.8%

今年の札幌記念に出走のある種牡馬別成績を概観すると、ディープインパクト、キングカメハメハが2強体制を形成している。特にディープインパクト産駒は過去10年の札幌記念でも3勝を挙げており、5番人気以内に限定すると【3-3-1-4】複勝率63.6%。条件を満たしそうなグローリーヴェイズには注意を払いたい。

2強以外ではパンサラッサなどが該当するロードカナロア、ジャックドールが該当するモーリスも好成績。該当例は5頭と少ないものの、モーリス産駒の牡馬は複勝率8割を記録している。その他クロフネ(ソダシ)【1-0-0-2】、ゴールドシップ(ユーバーレーベン)【2-2-3-22】となっている。

札幌芝2000m・過去5年の騎手別成績,ⒸSPAIA


<札幌芝2000m・過去5年の騎手別成績>
ルメール【16-14-9-26】勝率24.6%/連対率46.2%/複勝率60.0%
吉田隼人【6-4-6-35】勝率11.8%/連対率19.6%/複勝率31.4%
藤岡佑介【5-10-3-42】勝率8.3%/連対率25.0%/複勝率30.0%

騎手別成績ではルメール騎手がズバ抜けた好成績。騎乗馬の平均人気が1.6という事情はあるものの信頼度はやはり高い。グローリーヴェイズにはテン乗りだが押さえておきたい。

ソダシとのコンビで連覇を狙う吉田隼人騎手は複勝率3割超え。単勝回収率120%は威張れる数字で、昨年以降では【3-3-4-12】複勝率45.5%と調子を上げている。ジャックドールに騎乗する藤岡佑介騎手も上位陣に名を連ねている。

札幌芝2000mのコースデータ,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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