【スパーキングレディーC】斤量58kgでも貫禄の勝利 ショウナンナデシコが重賞4連勝を飾る

三木俊幸

2022年スパーキングレディーC,ショウナンナデシコ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

「最後苦しそうになった」

3月のエンプレス杯で重賞初制覇を飾り、前走のかしわ記念では牡馬を撃破。勢いに乗るショウナンナデシコはハンデ58kgを背負うも単勝1.3倍と断然の支持を集めた。

予想どおり最大のライバルのサルサディオーネが12.2-11.5-12.3-13.4(49.4)という淀みないペースで逃げる展開。ショウナンナデシコは2走前のマリーンC同様にピッタリとマークする形で2番手からレースを進める。

そのまま勝負どころに差しかかり、4角で前を捕まえに行くというレースはショウナンナデシコのいつものパターン。唯一違っていたのは着差がクビ差だったという点のみ。

ゴール前はレディバグに迫られたが、抜かせることなく貫禄の勝利。勝ちタイムは1:41.1(良)、これで重賞4連勝となった。

前走のかしわ記念は斤量55kg、そこから3kg増だったこともあり、騎乗していた吉田隼人騎手はインタビューで「最後苦しそうになった」と振り返ったが、続けて「それでも勝ち切ってくれたので素晴らしいと思います」とパートナーを称えた。

2022年スパーキングレディーC,ショウナンナデシコ,口取り式,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


この連勝はどこまで続いていくのか。秋の大舞台を見据えるうえでも今のところ死角はないと言ってよさそうだ。

急遽乗り替わりのサルサディオーネは3着

2着となったレディバグはハンデ55kgでの出走。スタートから向正面までは先行グループから離れたポジションでレースを進めたが、3角から一気に前との差を詰め、ゴール前は一完歩ずつショウナンナデシコに迫った。

マリーンCではショウナンナデシコやサルサディオーネから大きく差をつけられての5着と全く歯がたたなかった。しかし、当時から馬体重を15kg増やして出走してきたように、馬体が充実していて大きな変わり身を見せた一戦だった。

2022年スパーキングレディーC,レディバグ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


トップハンデタイの斤量58kgを背負い連覇を狙ったサルサディオーネは3着まで。エンプレス杯、マリーンCはいずれもショウナンナデシコの前に苦杯を喫していたが、今回も逆転には至らなかった。

2022年スパーキングレディーC,サルサディオーネ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


レディバグからは2馬身半離され、4着アールロッソにもクビ差まで迫られた内容を見ると、同じ58kgだったマリーンC同様に、やはり斤量が堪えたのだろう。そして18戦連続でコンビを組んできた矢野貴之騎手から森泰斗騎手へと急遽の乗り替わりとなった影響も少なからずあったのかもしれない。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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