【注目2歳馬】11番人気ラブリーデイ産駒のオンザブロッサムが新馬勝ち 2着ダノンザタイガーの次走も必見

三木俊幸

6月12日(日)東京5R2歳新馬勝ち馬オンザブロッサム,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

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2番手から抜け出す

函館開催も始まり、先週末は土日で新馬戦6レースが行われた。今回は世代最初の芝1800m戦となった日曜東京5Rをピックアップ。過去にはメジャーエンブレムやユーバーレーベンなどが勝利し、GⅠホースへと登りつめている。

勝利したのは美浦・大和田成厩舎のラブリーデイ産駒、オンザブロッサム。12頭立ての11番人気、単勝131.9倍という配当をもたらす驚きの好走だった。

このレースで単勝1.4倍の断然支持を集めたのは、セレクトセールで2億9,700万円(税込)という高額価格で落札されたハーツクライ産駒のダノンザタイガー。しかし同馬はスタートで出遅れ、後方からのレースとなってしまった。

そんな中、好スタートを切って一旦はハナに立とうかという勢いだったオンザブロッサム。しかしそれをトーセンノヴァが交わしていき、5〜6馬身ほど離れた2番手からレースを進めた。

13.2-12.1-12.9-12.7-12.4(1:03.3)とペースは遅く、直線に向いてもなかなか差は縮まらなかったが、残り200mで最内から前を捉え先頭へと躍り出た。そこへ大外から上がり33.5の末脚で猛追してきた1番人気ダノンザタイガーを半馬身差凌ぎ切り、1:50.5というタイムで新馬勝ちを果たした。

パドックから終始落ち着いてレースに挑むことができた気性面、そして展開に恵まれたとはいえ、すんなり先行できたレースセンスは上のクラスで戦うのにアドバンテージとなるだろう。

敗れたダノンザタイガーはまだレースを分かっていないような感じが見受けられ、前進気勢が乏しかった。1度レースを経験したことで、次走は大きな変わり身があるだろう。

2022年6月12日(日)東京5R2歳新馬勝ち馬オンザブロッサム,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)

土曜阪神5R・芝1600m戦に注目

今週は土曜阪神5Rに行われる芝1600m戦に素質馬が集結。ノーザンFでの育成時から評判が高いハーツクライ産駒の牝馬ピヌスアモリス(栗東・松下武士厩舎)は、6月1日には栗東坂路で4F52.1-37.9-24.9-12.5、1週前は栗東CWコースで6F81.5-66.4-52.3-38.0-24.2-11.9というタイムをマーク。

その他にも父Frankel、母ミッドサマーフェアという良血馬ユハンヌス(栗東・大久保龍志厩舎)や新種牡馬リアルスティール産駒のガルヴァナイズ(栗東・友道康夫厩舎)なども出走を予定しており、ハイレベルな一戦となりそうだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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