【函館SS】開幕週で逃げ先行有利 昨年覇者ビアンフェとヴェントヴォーチェの前残りで決まり!
佐藤永記
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3年連続で逃げ馬が連対
函館スプリントSは、函館開幕週の短距離戦であるためスピード勝負が見どころとなる。それに加えて近年は前が止まらない傾向にある。芝管理技術の向上で開幕週に完璧な芝が生え揃っているからだろう。
オリンピックの影響で札幌開催だった昨年を除いても、2018年から2020年まで逃げ馬が1、1、2着と連対している。2019年は飼料添加物「グリーンカル」から禁止薬物が検出されたことによる除外騒動で7頭立てになったため、少し例外的ではある。しかし近年の前有利という状況に変わりはない。スプリント戦なので前にいける馬は毎年多いが、その中でも選りすぐりが逃げ粘る傾向がある。
逃げの実績ならビアンフェ
前に行く馬を中心に据えるなら、札幌開催ではあるが去年の函館スプリントSを逃げ切ったビアンフェが有力だろう。前半3Fで11.7-10.3-10.8と刻んで誰も追いかけられず、道中4番手追走のカレンモエにゴール前で詰められたが押し切った。
なにより、今年の登録馬に逃げ馬が少ない。抽選対象を除けば前走逃げた馬はビアンフェ1頭のみ。下手な邪魔も入らず、自分のペースで押し切るチャンスだ。また、相手は前で一緒に残れる馬から探したい。
安定した先行力ならヴェントヴォーチェ。前走は春雷Sを先行して勝っている。3勝クラスを勝ち上がってオープンで3戦しているが、3戦とも先団で競馬に参加できている。オープン勝ちを決めた勢いは評価してよいだろう。
穴は前走船橋Sを先行して勝ち、オープン入りしたばかりのジュビリーヘッド。評価しているのは2走前のアクアマリンS。前半3F33.0というオープン級のハイペースな短距離戦で3番手から競馬して3着、重賞でもしっかり追走できそうだ。馬券圏内に入る可能性は十分ある。
軸 ビアンフェ
相手 ヴェントヴォーチェ
穴 ジュビリーヘッド
<ライタープロフィール>
佐藤永記
20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。
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