【今週末の見どころ】白百合Sは秋の飛躍を誓うヴェローナシチーに注目　菊沢一樹騎手は通算100勝にリーチ

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京都新聞杯2着も日本ダービー出走は叶わず

いよいよ競馬界が最も盛り上がるダービーウィークを迎えた。すでに日本ダービーの枠順も決まったことで一段と注目度が高まっているが、GⅠレース以外の特別戦、平場戦にも多くの見どころがある。

その一つが日曜中京11Rに行われる白百合S（リステッド・芝2000m）だ。残念ながら賞金が及ばず日本ダービー出走が叶わなかった馬たちが出走することも多く、「残念ダービー」と言われることもあるが、その悔しさをバネに重賞ウィナーとなる馬を多数輩出している。

2014年の優勝馬ステファノスは皐月賞5着という結果を残しながら、当時は日本ダービーの優先出走権が与えられるのは4着まで（2018年からは5着まで）という壁に阻まれての出走となった。

そこで後のGⅠ・6勝馬モーリスなどを相手に勝利すると、秋には富士Sで重賞初制覇。重賞はこの1勝のみだったが、古馬になってからは香港のクイーンエリザベスⅡ世Cや天皇賞（秋）、大阪杯で2着となるなど、堅実な走りで息の長い活躍を見せた。

今年は秋の飛躍を誓って7頭が出走。その中でもヴェローナシチーに注目したい。4走前の京成杯では3着で賞金加算できず、2走前の若葉Sは2着で皐月賞への優先出走権を獲得したものの、出走回避した。そして前走の京都新聞杯では見せ場を作って2着となったが、賞金が足らず日本ダービー出走は叶わなかった。

東スポ杯2着のアサヒという手強い相手もいるが、待望の2勝目をあげて秋の大舞台へと向かってほしい素質の持ち主だ。

先週末2勝で100勝にリーチ

区切りのJRA通算100勝にリーチがかかっているのは、菊沢一樹騎手。先週末は土曜新潟7Rの若手騎手限定戦で11番人気のリニューに騎乗し、大外から豪快に差し切り。日曜新潟11Rの韋駄天Sでは馬群を割ってマリアズハートを勝利に導いた。

今週も新潟で土曜5鞍、日曜6鞍に騎乗する。土曜12Rのルルルージュは前走同条件で最後方16番手から追い込み3着。新潟芝コースは馬場が荒れて差し有利の傾向にあり、先週の騎乗ぶりからも菊沢騎手は馬場傾向を掴めているようにも感じられる。

人気薄でも穴を開けることも多いだけに、思わぬところで記録達成という可能性もありそうだ。大きなガッツポーズと笑顔でゴール板を駆け抜ける瞬間が今週末に訪れることを期待したい。

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