川田将雅騎手が62勝でリーディング独走 武豊騎手は賞金ランキングで3位浮上【5/1終了時点での騎手リーディング】

三木俊幸

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横山武史騎手は悔しい1カ月に

3歳クラシック戦線の桜花賞、皐月賞が行われ盛り上がりを見せた4月開催が終了。先週末の天皇賞(春)では横山和生騎手がGⅠ初制覇とともに、親子3代での同レース制覇という偉業を達成した。今回は4月2日から5月1日までの開催10日間におけるリーディング上位騎手の成績を中心に振り返っていく。


2022年5月1日終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA


今月も15勝を上積みし、年間62勝でリーディングを快走している川田将雅騎手。重賞では桜花賞でスターズオンアースに騎乗し、ゴール前はハナ差の接戦を制したほか、アーリントンCを勝利。こちらもゴール前はクビ差の接戦で勝負強さが光った。賞金面でも14億1,165万3,000円で2位以下に大差をつける独走状態となっている。

2位は岩田望来騎手。プラス11勝で51勝まで勝ち星を積み重ねた。2月の月間19勝、3月の12勝と比べると地味な印象を受けるが、変わらず騎乗回数337回は全体トップで好調をキープしていると言っていいだろう。

3位の横山武史騎手は日別の成績を見ると、3→0→1→0→2→0→2→1→0→0で複数勝利を3回記録したものの、月間9勝止まり。GⅠではエフフォーリアに騎乗した大阪杯9着、桜花賞はナミュール10着、キラーアビリティとのコンビで挑んだ皐月賞は13着と人気に応えることができず、悔しい1カ月となった。

4位のルメール騎手は、4月最初の週は騎乗取り止めとなり、合計8日間の騎乗。4月24日に3勝、4月30日に2勝と東京開催が開幕して以降は勝ち星を増やしてきており、3位の横山武史騎手とは2勝差の42勝まで追い上げてきた。重賞では皐月賞2着と惜しいレースがあったものの、依然としてJRA重賞未勝利が続いている。

5位は戸崎圭太騎手。1→1→0→0→1→1→1→1→1→3と開催10日のうち8日で勝利するなど月間10勝をあげ、コツコツ勝ち星を積み重ねている。

その他、賞金ランキングは勝利数12位ながらニュージーランドT勝ち、桜花賞2着、皐月賞3着、青葉賞3着など重賞で多く好走した武豊騎手が3位。ポタジェで大阪杯を制した吉田隼人騎手が4位、皐月賞をジオグリフで勝利した福永祐一騎手が5位にランクインした。

3人の新人騎手が初勝利

節目の記録という面ではルーキーの西塚洸二騎手が4月2日の中山12Rで、佐々木大輔騎手は4月10日の中山8R、小牧加矢太騎手は4月24日の福島4Rでそれぞれ初勝利を達成した。


イメージ画像,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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実績ある騎手では4月2日の阪神5Rで池添謙一騎手が通算1300勝、浜中俊騎手は4月24日の阪神11RマイラーズCでソウルラッシュに騎乗して通算1100勝、4月30日の福島5Rでは菱田裕二騎手が通算400勝、5月1日の福島7Rで鮫島克駿騎手が通算300勝を達成するなど、と多くの記録が生まれた。

また4月16日の中山11R中山グランドジャンプでは、石神深一騎手が史上16人目、現役8人目となる障害通算1000回騎乗を達成。レースも“絶対王者”オジュウチョウサンに騎乗し見事に勝利。場内が大きな拍手に包まれたのが印象的だった。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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