【今週末の見どころ】スイートピーSは良血馬ウインエクレールに注目 和田竜二騎手はJRA重賞50勝達成なるか

SPAIA編集部

2022年4月30日、5月1日の中央競馬見どころ,ⒸSPAIA

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半兄はウインブライト

今週末は4月30日(土)に東京競馬場でダービートライアルの青葉賞(GⅡ・芝2400m)、5月1日(日)に阪神競馬場で天皇賞(春)(GⅠ・芝3200m)が行われる。それらのレースに注目が集まりがちではあるが、今回は重賞レース以外での見どころを中心に紹介していく。

日曜日の東京11Rに行われるオークストライアル・スイートピーS(リステッド・芝1800m)。2006年の優勝馬カワカミプリンセスは、本番のオークスも勝利。近年では2019年勝ち馬カレンブーケドールがオークス2着という結果を残している。

今年は10頭と少頭数になったが、注目馬としてピックアップしたいのはウインエクレールとシークルーズの2頭。ウインエクレールは半兄にクイーンエリザベスⅡ世C、香港Cを勝利したウインブライトがいるという良血馬。前走のクイーンCは6着に敗れたが、距離延長は問題なく、先行有利の馬場も味方につけられそうだ。

スイートピーSに出走するウインエクレール,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



シークルーズは阪神JF12着、チューリップ賞12着。重賞では高い壁に跳ね返される結果となったが、東京コースは2戦2勝と好相性。2戦とも33秒台の末脚を繰り出しており、瞬発力勝負に持ち込みたい。

スイートピーSに出走するシークルーズ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


昇竜Sからの巻き返しも

同日の阪神10Rに行われるのは端午S(リステッド・ダート1400m)。今年は全体的にレベルが高い3歳ダート路線を歩む馬たちが集結した。11頭中7頭が前走昇竜S組となっているが、後続に0.4秒差をつけて勝利したリメイクは斤量57kg、今回と同じ舞台で行われたなでしこ賞が唯一の馬券圏外(5着)という不安要素もある。

ジレトールは2走前、ヒヤシンスS3着馬シーヴィクセンに0.2秒差をつけて勝利している。グットディールも阪神コースで未勝利勝ちの実績があり、ヒヤシンスS5着、昇竜S3着と堅実だ。この2頭の巻き返しがあっても不思議ではない。

JRA重賞通算50勝に王手

最後に記録達成が期待できそうな騎手たちについても触れておく。天皇賞(春)でディープボンドに騎乗する和田竜二騎手は、JRA重賞通算50勝にあと1勝と迫っている。もちろんビッグチャンスであり、ディープボンドの初GⅠ制覇とともに鞍上も記録達成となるか注目したい。

先週末に3勝し、通算400勝にリーチとなっている菱田裕二騎手は土曜日に福島で7鞍、日曜日に阪神で2鞍騎乗予定。土曜日の福島3Rレディアリエスや11Rラヴォアドゥースなどは上位人気となりそうなだけに、節目の記録を達成してテーオーロイヤルでの天皇賞(春)へ弾みをつけたいところだ。

その他、新人騎手では鷲頭虎太騎手に注目。日曜日の福島3Rで騎乗するウォークルは前走同舞台で3着。小柄な牝馬なだけに中1週がどうかという面はあるが、期待の持てる1頭だ。すでに初勝利をあげた西塚洸二騎手、佐々木大輔騎手はともに継続騎乗となった馬で結果を出した。鷲頭騎手も前走に引き続いての継続騎乗、どのようなレースを見せてくれるのか楽しみにしたい。



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