【AI予想回顧】フローラSはエリカヴィータが勝利 3重賞の勝ち馬は全て重賞初制覇
SPAIA編集部
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
0.4秒差の5着
先週末の4月23、24日には福島牝馬S(GⅢ・芝1800m)、フローラS(GⅡ・芝2000m)、マイラーズC(GⅡ・芝1600m)と3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAが本命に推奨した馬たちは好結果を残すことができたのだろうか。
日曜日に東京競馬場で行われたオークストライアル・フローラSから振り返っていく。AIの本命は「前走1着」「前走芝1800m」「差し脚質」などの好データに該当したルージュエヴァイユだった。
パーソナルハイがすんなり逃げるかと思われたところ、2角でシンシアウィッシュが競りかける。しかし最終的に後続を引き離して逃げたのはパーソナルハイだった。
ルージュエヴァイユは後方4、5頭目の内で脚をためていたが、戸崎圭太騎手は直線に入ると外へと進路を求めた。しかし前が壁になりスムーズに馬群を捌けず、進路が開けたのは残り200m過ぎ。
そこからジリジリと伸びたが、開幕週の馬場を味方に内を通った先行勢には及ばず、勝ち馬から0.4秒差の5着という結果だった。
勝利したのは4番手を追走していたエリカヴィータ。最内マイシンフォニーとシンシアウィッシュの間をこじ開けるように伸びると、3/4馬身差で勝利した。際どい2着争いはしぶとく逃げ粘ったパーソナルハイが制した。上位2頭がオークスへの優先出走権を獲得。3着シンシアウィッシュにとっては大きく、悔しいハナ差だったと言えるだろう。
4連勝で重賞初制覇
今年も阪神競馬場が舞台となった安田記念の前哨戦、マイラーズC。AIの本命はファルコニア、「5歳」「ディープインパクト産駒」「前走2着」というデータに期待した。
ベステンダンクが逃げ、2番手にホウオウアマゾンとヴィクティファルスが並ぶ展開。ファルコニアはその直後の4番手からレースを進めた。
直線に向いてもベステンダンクが馬場の最内でしぶとく粘る。川田将雅騎手はファルコニアを馬場の真ん中に誘導。ホウオウアマゾンと並んで前を捉えるかと思ったところを、さらに大外からまとめて差し切ったのがAIの対抗評価だったソウルラッシュ。4連勝で重賞初制覇を飾った。
ホウオウアマゾンとの2着争いとなったファルコニアは、クビ差及ばず3着。本命、対抗ともに上位入線を果たしたものの、2着ホウオウアマゾンが無印評価、予想的中とはならなかった。
見せ場なく11着
土曜日に行われた福島牝馬Sの本命はシャーレイポピー。過去10年で4勝の「栗東所属騎手×関西馬」、複回収率240%の「前走4角先頭」というデータを信頼しての推奨だった。
1枠1番からスタートしたシャーレイポピーだったが、連勝してきた近2走のように先行することができず中団からのレースとなる。逃げたキタイが12.2-10.7-12.1-11.8-11.8(58.6)のハイペースを作り出し、差し馬に有利な流れとなったが、見せ場なく11着に終わった。
ゴール前は5番手から早めに抜け出したクリノプレミアム、後方2番手から外を回って伸びてきたアナザーリリックによる接戦となったが、クビ差でアナザーリリックが差し切り勝ち。3着には馬群を割って伸びてきたサトノダムゼルが入った。
先週末に行われた3重賞の勝ち馬、エリカヴィータ、ソウルラッシュ、アナザーリリックはいずれも今回の勝利が嬉しい重賞初制覇となった。
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