【フローラS】中1週パーソナルハイは真っ先に消し! ホウオウバニラが本命最有力
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週の『皐月賞』は、ドウデュース、ダノンベルーガ、ジオグリフ、ボーンディスウェイの中から最も人気がなかったボーンディスウェイに本命印を打った。ドウデュースを対抗、ジオグリフを単穴評価とし、ダノンベルーガは枠順(最内枠)を見て評価を下げた。馬券は最後に押さえたジオグリフとドウデュースのワイド5.3倍は的中したものの、トリガミという結果に終わった。
今週予想するのは24日に東京競馬場で行われる『フローラS』。いつも通り、過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。
『前走から中3週以下』×『前走3着以下』★0.0%★
まず取り上げるのは前走から中3週以下というローテで臨む馬だ。過去10年の成績は【5-4-1-48】(複勝率17.2%)と悪くないが、好走するのはその前走で2着以内に入った馬に限られていた。3着以下だった26頭はすべて馬券圏外に消えている。
今年このデータに当てはまったのは次の4頭。桜花賞から中1週で参戦するパーソナルハイは真っ先に消しとなった。
【今年の該当馬】
・エバーハンティング
・ストキャスティーク
・パーソナルハイ
・モチベーション
『関西馬』×『前走クラスOP以上』★0.0%★
続いては東西所属別から、関西馬の消しデータを探した。組み合わせるのは前走でオープン以上のクラスを走っていた馬。その成績は【0-0-0-25】(複勝率0.0%)で、好走例がなかった。逆に1勝クラス以下からの参戦は【5-3-4-31】(同27.9%)と好成績を残している。関西馬の取捨は前走クラスを確認してからにしたい。
今年は4頭がこの条件に当てはまった。新たにキタサンシュガー、マイシンフォニー、ルージュスティリアの3頭が消去対象となった。
【今年の該当馬】
・キタサンシュガー
・(パーソナルハイ)
・マイシンフォニー
・ルージュスティリア
『関東馬』×『キャリア2戦以下』★0.0%★
続いては関東馬の消せるデータを探してみた。取り上げたいのは、キャリア2戦以下でフローラSに出走してきた関東馬だ。過去10年の成績は【0-0-0-20】で、1番人気に支持された16年のビッシュ、20年のスカイグルーヴも凡走に終わっている。
今年これに当てはまったのは3頭。新たにキャリア2戦のエリカヴィータとルージュエヴァイユの2頭が消去リスト行きとなった。
【今年の該当馬】
・(エバーハンティング)
・エリカヴィータ
・ルージュエヴァイユ
『非社台系生産』×『前走人気<前走着順』★4.8%★
4つ目のデータは生産者に注目した。今回は社台系以外の牧場で生産された馬を取り上げたい。過去10年の成績は【5-2-4-76】(複勝率12.6%)とまずまずだが、前走で人気より下の着順だった馬は大苦戦している。その成績は【0-0-1-20】(同4.8%)と、3着が1頭いるだけだった。
今年これに該当したのは2頭。消去済みのルージュスティリアに加え、惨敗続きのトゥーサンを消しとする。
【今年の該当馬】
・トゥーサン
・(ルージュスティリア)
『前走上がり4位以下』×『今回馬番1~4番』★5.0%★
最後は前走の上がり3ハロンの時計と今回の枠順の組み合わせで複勝率10%未満の消去データを探した。該当したのは前走上がり4位以下、かつ今回の馬番が1~4番だった馬だ。過去10年の成績は【1-0-0-19】(複勝率5.0%)で、好走したのは17年1着のモズカッチャンだけ。最後は枠順発表待ちとなるこの組み合わせを採用したい。
残っている5頭のうち、前走上がりがメンバー4位以下だったのはゴールデンアワーとヴァンルーラーの2頭だけだった。もし1~4番枠なら、バッサリ消しとする。
【今年の該当候補】
・ゴールデンアワー
・ヴァンルーラー
全ての条件を終えて、確実に残るのはシンシアウィッシュ、ホウオウバニラ、ラスールの3頭となった。最終追い切り前の現時点で最右翼はホウオウバニラとしておく。枠順や当日の気配、トラックバイアスなどを見た上で、最終的な結論を出したい。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。今年は単複ワイドに絞り、コツコツと当てている。先週はアンタレスSでニューモニュメントの複勝とワイド2点を的中。回収率は79.2%(4月17日現在)。
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