【AI予想回顧】GⅠは3週連続で波乱決着 桜花賞はスターズオンアースが接戦を制する

SPAIA編集部

2022年桜花賞を制したスターズオンアース,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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大接戦のゴール前

先週末は牝馬クラシックの桜花賞(GⅠ・芝1600m)が行われたほか、ニュージーランドT(GⅡ・芝1600m)、阪神牝馬S(GⅡ・芝1600m)と3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの本命馬の結果について振り返る。

桜花賞でAIが本命に抜擢したのはサブライムアンセム。過去3年の阪神芝1600mにおいて「ロードカナロア産駒×牝馬」が単回収率378%と好成績だったことに加え、過去10年の桜花賞では「サンデーR」「ノーザンF生産」が活躍していた点にも期待してだった。

好スタートからハナを切ったのは、抽選を突破しての出走だったカフジテトラゴン。2番手にウォーターナビレラと続く。本命のサブライムアンセムは中団馬群の中からレースを進めた。

前半800mは12.4-10.8-11.4-12.2(46.8)。3〜4角中間地点を通過するころには先頭から最後方まで一団となり、最後の直線へと差しかかった。

残り200mでウォーターナビレラが抜け出すが、その後ろはずらっと横並びで混戦模様。そこから馬群をこじ開けてゴール前ウォーターナビレラに襲いかかったのはスターズオンアースだった。最後の最後でハナ差捉え、桜の女王に輝いた。

内を通った先行馬有利の馬場状態を生かし、完璧な乗り方をしたウォーターナビレラだったが、結果は悔しい2着。同じく4番手からロスなく立ち回ったナムラクレアが3着だった。

サブライムアンセムは横に広がった馬群の一角から雪崩れ込んだ格好だったが、勝ち馬から0.2秒差の9着と予想的中とはならず。また1番人気ナミュールは10着、2番人気で2歳女王のサークルオブライフは4着と、GⅠは3週連続で波乱となった。

2022年桜花賞10着に敗れた1番人気のナミュール,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ゴール前は見応えある追い比べ

NHKマイルCトライアルのニュージーランドTで本命に推奨したのは、マテンロウオリオン。「関西馬」「ダイワメジャー産駒」「母父キングカメハメハ」という好データを信頼した。

1番枠からスタートしたマテンロウオリオンの鞍上横山典弘騎手は、中団に控える形を選択。抜群のスタートを切ったジャングロと武豊騎手が軽快なラップを刻んでレースは流れていった。

直線に向いても逃げるジャングロの脚色は衰えず。残り200mで外からマテンロウオリオンが一気に差を詰め、交わしそうな勢い。名手による見応えある追い比べとなったが、ゴール前で二枚腰を発揮し、もう一度伸びたジャングロが重賞初制覇を飾った。

3着にはリューベックが入り、この3頭がNHKマイルCへの優先出走権を獲得。予想は×◎で馬連9.9倍の的中となった。

9番人気メイショウミモザが重賞初挑戦初勝利

ヴィクトリアマイルに向けても重要な一戦である阪神牝馬S。勝率37.5%、複勝率50.0%の「前走1番人気」というデータに今回の出走メンバー中唯一、該当していたアンドヴァラナウトが本命だった。

発走直前にアカイトリノムスメが競走除外、11頭立てとなってスタート。クリスティがレースの主導権を握るなか、アンドヴァラナウトは3番手のインを追走する。

直線に入っても粘るクリスティにじわじわと詰め寄るアンドヴァラナウトが先頭に立つのかと思われた残り200m、その間を割って勢いよく伸びてきたのが9番人気のメイショウミモザだった。母メイショウベルーガという良血馬が5歳にして重賞初挑戦初勝利という結果を残した。

アンドヴァラナウトはゴール前、デゼルにクビ差まで詰め寄られたものの2着を死守。しかし予想的中とはならなかった。

2022年阪神牝馬Sを勝利したメイショウミモザ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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