【阪神牝馬S】アカイトリノムスメ始動 マジックキャッスル、デゼル、アンドヴァラナウトの逆襲注意!

勝木淳

阪神牝馬Sインフォグラフィック,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

16年以降、ヴィクトリアマイル最重要ステップレースに

ヴィクトリアマイル創設の06年から前走阪神牝馬Sは【5-7-6-88】勝率4.7%、複勝率17.0%。これを16年以降に限ると【3-3-4-37】勝率6.4%、複勝率21.3%と変わる。かつて芝内回り1400mだった時代は本番とのつながりが薄かったが、舞台が外回り1600mになり、出走メンバーのレベルも上がったことで、その重要度は高まった。ここではマイル戦になった16年以降6年間のデータを使用、レース傾向をひも解いていこう。


過去6年阪神牝馬S人気別成績,ⒸSPAIA


マイル戦になり、顔ぶれが充実、年々、堅くなりつつある。1番人気【2-1-1-2】勝率33.3%、複勝率66.7%、2番人気【2-1-0-3】勝率33.3%、複勝率50.0%と上位人気が強く、以下は2、3着に入るかどうかといった感じ。10番人気以下【0-2-1-27】複勝率10.0%で安易に上位人気同士の決着と決めるのは早計だが、基本的に上位人気馬の取捨選択からはじめたい。


過去6年阪神牝馬S年齢別成績,ⒸSPAIA


牝馬同士のマイル戦となると、7歳【0-0-0-5】とベテランは数も少なく、好走もない。主力は4歳【3-4-2-28】勝率8.1%、複勝率24.3%、5歳【2-2-1-22】勝率7.4%、複勝率18.5%だが、6歳【1-0-3-11】勝率6.7%、複勝率26.7%には気をつけたい。その複勝回収値は212。穴は6歳を狙いたい。


前走牝馬限定GⅠ【0-0-0-5】

ヴィクトリアマイルにつながる前哨戦らしく、上位人気堅実、4、5歳中心も穴は6歳といった傾向を踏まえつつ、ここからは前走成績を掘り下げ、具体的な好走候補を絞り出したい。


過去6年阪神牝馬S前走クラス別成績,ⒸSPAIA


実績馬の春始動戦といった性格が濃くなったか、前走GⅠは【1-2-0-7】勝率10.0%、複勝率30.0%と高く、GⅢ【4-2-5-32】勝率9.3%、複勝率25.6%、3勝クラス【1-2-1-9】勝率7.7%、複勝率30.8%と続く。なお前走GⅡ【0-0-0-4】、オープン・リステッド【0-0-0-12】。

前走GⅠ組の内訳は有馬記念【1-1-0-0】、ジャパンC【0-1-0-1】と牡馬相手の中距離以上に好走が集中する。反対にエリザベス女王杯【0-0-0-3】、秋華賞【0-0-0-2】と牝馬同士の中距離GⅠから好走は出ていない。数も数なので消しとはいえないが、アカイトリノムスメには気になるデータだ。


過去6年阪神牝馬S前走GⅢ組レース別成績,ⒸSPAIA


次に前走GⅢ組について。その内訳を調べると、京都牝馬S【2-1-2-13】勝率11.1%、複勝率27.8%が着度数別でトップ。16年以降距離が入れ替わった牝馬重賞だが、好相性は変わらない。ただし競馬場まで同じだった昨年は3頭出走、6、7、8着だった。京都牝馬S15着クリスティは巻き返せるか。

今年のメンバーではデゼル、マジックキャッスル、アンドヴァラナウトの愛知杯だろう。その成績は【0-1-1-1】。好走2頭は21年2番人気2着マジックキャッスル、8番人気3着ドナウデルタ。マジックキャッスルは昨年と同ローテで一変するか。心配なのは昨年の愛知杯は1着、今年は9着と振るわなかった点。

昨年は1000m通過57.9のハイペースを差し切り。今年は1000m通過1.02.3と緩い流れ、内を通ったルビーカサブランカが差し切った。昨春の勢いこそ感じないが、マジックキャッスルは消耗戦に強いタイプで愛知杯は流れ不向きだった。

その愛知杯3着デゼルは昨年の勝ち馬。間隔をとったローテで結果を出す傾向があり、約3カ月ぶりのここは狙える。アンドヴァラナウトは愛知杯こそ反応悪く11着も、本来は昨秋ローズSのような瞬発力勝負に強い。前哨戦らしく緩い流れになるようなら、今度は反応が違う可能性はある。この3頭は評価しておきたい。


過去6年阪神牝馬S前走3勝クラス組距離別成績,ⒸSPAIA


実績馬が強い一方で、少数ながら善戦する前走3勝クラスはその距離に注目。同じ1600mは【0-1-1-6】複勝率25.0%と悪くはないが、物足りない。数こそ少ないが、1800mからの今回距離短縮が【1-1-0-1】勝率33.3%、複勝率66.7%と好成績。今年登録している2頭はいずれも前走1600mで、微妙なところだ。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。共著『競馬 伝説の名勝負』シリーズ全4作(星海社新書)。


阪神牝馬Sインフォグラフィック2,ⒸSPAIA



《関連記事》
3連単の最高額は2073万8890円 2021年中央競馬の高額配当ランキング
ルメール騎手の鉄板条件は 頭に入れておきたい2021年の傾向振り返り
1位は「1.8秒差」つけたサイレンススズカ&メジロブライトの伝説2レース! JRA平地重賞の着差ランキング

おすすめ記事