【高松宮記念】本命はメイケイエールとグレナディアガーズの2択! レシステンシア消しで爆穴馬にもチャンス?
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週予想したのは日曜中山メインの『スプリングS』で、最終的に消去を免れたのはエンギダルマとサノラキの2頭だけだった。本命に抜擢したエンギダルマは、想定以上の低評価で13頭立ての11番人気。それでも好位追走から4着に粘りこんだ。
今週予想するのは27日に中京競馬場で行われる『高松宮記念』。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。春のGⅠシリーズ開幕戦は果たして何頭が残るのか。除外対象の2頭を除く18頭を対象に進めていきたい。
『前走上がり4位以下』×『前走馬体重470kg未満』★0.0%★
まず注目したのは前走の上がり3ハロン時計。これが4位以下だった馬は過去10年で【7-5-4-103】(複勝率13.4%)と、複勝率は平均を下回っていた。馬券に絡んだ16頭に共通していたのは、前走時の馬体重が470kg以上だったこと。つまり、470kg未満だった馬は【0-0-0-25】(同0.0%)と1頭も馬券圏内に入っていなかった。
今年この条件に当てはまったのは、エイティーンガールとレイハリアの2頭。ともに前走は2桁着順に敗れており、メンバーが強化されるGⅠでは荷が重そうだ。
【今年の該当馬】
・エイティーンガール
・レイハリア
『関西馬』×『美浦所属騎手』★0.0%★
続いては厩舎と騎手の組み合わせで複勝率0%のものがあった。それが、関西馬に美浦所属の騎手が騎乗したときである。過去10年で21頭がこの条件に当てはまり、最高着順は4着だった。
今年この条件に現時点で該当しそうなのは3頭。美浦所属の横山武史騎手が騎乗予定のレシステンシアは関西馬だ。1番人気が確実視される有力馬だが、思い切って消しという判断を下したい。
【今年の該当馬】
・クリノガウディー
・ライトオンキュー
・レシステンシア
『6歳以上』×『サンデーサイレンス系』★3.0%★
続いては年齢別データで絞り込みを図っていく。取り上げるのは過去10年で【2-6-3-83】(複勝率11.7%)という6歳以上の馬。これに掛け合わせるのは血統データだ。父系がサンデーサイレンス系だと【0-0-1-32】(同3.0%)と、好走例は昨年3着のインディチャンプだけだった。
今年はトゥラヴェスーラとナランフレグの2頭がこの条件に合致した。どちらも鋭い差し脚を武器に前哨戦で2着に好走しているが、今回は無印としたい。
【今年の該当馬】
・トゥラヴェスーラ
・ナランフレグ
『牝馬』×『前走3番人気以下』★3.0%★
4つ目の消去データでは、牝馬を取り上げたい。過去10年の牝馬成績は【2-4-3‐47】(複勝率16.1%)とまずまず。ただし前走3番人気以下だった場合は【0-1-0-32】(同3.0%)で、同1~2番人気の【2-3-3-13】(同38.1%)に大きく劣っていた。
今年この条件に当てはまったのは3頭。消去済みのエイティーンガールに加え、シャインガーネットとロータスランドが新たに消去リスト行きとなった。
【今年の該当馬】
・(エイティーンガール)
・シャインガーネット
・ロータスランド
『前走馬体重減 or 増減なし』×『今回馬体重減 or 増減なし』★3.4%★
5つ目の消去条件を前に、18頭のうちまだ半数の9頭が残っている。次のデータでどこまで絞り込めるだろうか。
最後は前走と今回、両方の馬体重増減に着目した。前走、今回ともに増減なし、もしくはマイナス馬体重だった馬は過去10年で58頭いたが、【1-1-0-56】(複勝率3.4%)と大苦戦している。
残った9頭のうち前走がプラス馬体重ではなかった馬は以下の5頭。もし当日の馬体重がマイナス、もしくは増減なしなら消去することとする。
【今年の該当候補】
・サリオス
・ジャンダルム
・ダイアトニック
・ダイメイフジ
・ファストフォース
5つの条件を終えて確実に残るのは、キルロード、グレナディアガーズ、サンライズオネスト、メイケイエールの4頭となった。今のところ本命はグレナディアガーズかメイケイエールのどちらかにするつもりだ。キルロードとサンライズオネストはどちらも2桁人気が濃厚。特に前者は最低人気の可能性もありそうだが、時計のかかる馬場になれば3着は十分あるとみている。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。今年はトリガミ覚悟で単複ワイドに絞り、コツコツと当てて回収率は90.5%(3月21日現在)。
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