【毎日杯】ドゥラドーレス最有力! 「キャリア2戦」「前走東京芝1800m」など覚えておきたいデータ
SPAIA編集部
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皐月賞よりダービーを見据えた一戦
3月26日(土)阪神競馬場では毎日杯(GⅢ)が行われる。クラシック第一弾・皐月賞まで中2週というローテから、近年はそちらではなくダービーを目指す馬も多く出走してくる。
昨年はシャフリヤールが日本レコードタイと3歳馬らしからぬタイムで優勝。その後、エフフォーリアを破りダービー馬まで登り詰めた。過去10年を振り返っても昨年の2着馬グレートマジシャン、20年の勝ち馬サトノインプレッサはダービー4着、13年の勝ち馬キズナは京都新聞杯も勝ち3連勝でダービー馬に輝いた。2、3着まで目を向けると、後に重賞戦線で活躍する馬が数多くいる。
そんな今後につながるレースに、今年も期待の素質馬が出走予定。1月のセントポーリア賞を好内容で勝利したドゥラドーレス、昨年のホープフルSで1番人気に支持されたコマンドライン、19年のセレクトセールで5億円超えのリアドなどが登録してきた。楽しみなメンバーが集まる注目の一戦、過去10年のレースデータから好走馬の傾向を探っていく。
1番人気は堅実。鍵は前走距離とコース
まずは人気別成績を見る。1番人気は【4-3-2-1】勝率40.0%、連対率70.0%、複勝率90.0%と驚異的な成績。唯一の馬券圏外も4着と、とにかく堅実だ。また2番人気も【3-2-1-4】勝率30.0%、連対率50.0%と好成績。昨年まで6年連続で1、2番人気どちらも馬券に絡んでいる。反対に8番人気以下は【0-0-0-45】と好走例なし。逆らわずに上位人気勢から馬券を組み立てるのが賢明だ。
次にキャリア別成績を見ていく。勝ち星は2、4、5戦が3勝ずつでタイ。この中で特に良いのがキャリア2戦の【3-4-1-4】勝率25.0%、連対率58.3%。前走若駒S2着のリヤド、1勝クラスを勝ち上がったドゥラドーレス、ピースオブエイトらがいる。また、サウジアラビアRCの勝ち馬コマンドラインが該当するキャリア3戦は【1-2-2-18】勝率4.3%、連対率13.0%と分が悪い。
この時期の力関係を測るのに前走クラス別成績は大きな要素になる。一番成績が良いのは前走GⅢ組の【6-4-2-20】勝率18.8%、連対率31.3%で、最多の6勝を挙げている。前走GⅢで6着以下の場合も【2-1-0-7】勝率20.0%、連対率30.0%と悪くない。前走京成杯6着のホウオウプレミアや京都2歳S7着のディープレイヤーも巻き返しは十分可能だ。
次点が1勝クラスの【3-5-4-32】勝率6.8%、連対率18.2%。勝ち馬3頭は全て前走1着だった。前走GⅠ組は2頭が出走し着外に敗れているが、2頭とも朝日杯FSからの参戦。前走ホープフルSはデータがない。ただ、クラス関係なしの前走着順別成績で前走10着以下は【0-0-1-5】と3着が1回あるのみ。こちらもホープフルS12着のコマンドラインにとっては厳しいデータだ。
最後に前走距離別成績を見ていく。今回と同距離の1800mは【6-6-4-33】勝率12.2%、連対率24.5%と頭一つ抜けた成績だ。特に前走東京芝1800mは【4-1-1-6】勝率33.3%、連対率41.7%と好相性。ドゥラドーレスに加え、未勝利戦を上がり最速で勝ったベジャールが該当する。
距離延長組は【2-3-1-33】勝率5.1%、連対率12.8%、距離短縮組は【2-1-5-19】勝率7.4%、連対率11.1%と大きな差はない。しかし、複勝率は距離延長組15.4%に対し、距離短縮組が29.6%と上回っている。どちらか迷ったときは距離短縮組を上位にとるのがベターだろう。
データ上はドゥラドーレス
ここまでのデータを整理すると、好走条件は、
A「上位人気」B「キャリア2戦」C「前走GⅢ組」D「前走1800m」。
これらの条件から本命候補は上位人気濃厚のドゥラドーレス。条件B、Dには該当し、Dに関しては特に好相性の「前走東京芝1800m」にも該当する。Cには該当しないが、前走1勝クラスは過去10年で3勝を挙げ複勝率27.3%、そこまで悪いデータではない。
次点は前走GⅢ組のホウオウプレミアやディープレイヤー、1800mの1勝クラスを勝って参戦するテンダンスやピースオブエイトなど、まさに横一戦。
対称的に、今回上位人気が予想されるコマンドラインは「キャリア別成績」「前走クラス別成績」「前走着順別成績」などを見ても厳しいデータが多く、馬券に加えるかどうかは慎重に判断したい。
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