【フィリーズレビュー】休み明けナムラクレアは消し! ハイブリッド式消去法からの本命候補は芝替わりの伏兵馬

八木遊

過去10年のフィリーズレビュー『前走1400m以下』かつ『前走6着以下』の成績,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

先週の『弥生賞』は本命アスクビクターモアが勝利。対抗ドウデュースの2着までは良かったが、3着ボーンディスウェイを最初の条件で消していた。勝ち馬は5~6番人気を想定していたが、まさかの3番人気で、高配当とはならなかった。

今週は13日に阪神競馬場で行われる『フィリーズレビュー』を予想していきたい。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。

『前走1400m以下』×『前走6着以下』★0.0%★

基本的には距離短縮組が有利なレースとして知られるフィリーズレビュー。前走1400m以下からの参戦は【4-3-4-88】(複勝率11.1%)と好走率は低い。11頭が馬券圏内に入ったが、共通していたのはその前走で5着以内に入っていたこと。前走6着以下の17頭は、本番ではすべて4着以下に沈んでいた。

今年この条件に当てはまったのはスリーパーダとブッシュガーデンの2頭。スリーパーダはオークス馬シンハライトの半妹で距離は持つだろう。ただし、長期休養明けの今回は厳しいとみる。

【今年の該当馬】
・スリーパーダ
・ブッシュガーデン

『前走ローカル』×『前走から騎手乗り替わり』★0.0%★【0-0-0-14】

2つ目の消去データは前走をローカル競馬場で走っていた馬から探したい。前走ローカル出走馬は【0-1-2-30】(複勝率9.1%)と、この時点で消去条件の10%を割り込んでいる。ハイブリッド式消去法ではもう一つの条件を掛け合わせてさらに絞り込みを図る。

今回は前走から鞍上の乗り替わりがあったかどうかで検討したい。継続騎乗の【0-1-2-16】(同15.8%)に対し、フィリーズレビューで乗り替わりがあった場合は【0-0-0-14】(複勝率0.0%)と、全滅だった。

現時点で鞍上は想定となるが、今年これに当てはまりそうなのは5頭。新たにアドヴァイス、サブライムアンセムなどを消去することになりそうだ。

【今年の該当馬】
・アドヴァイス
・ウィリン
・サブライムアンセム
・ゼロドラゴン
・(ブッシュガーデン)

『前走4角5番手以下』×『前走上がり4位以下』★2.7%★

続いては前走の4角通過順と上がりタイムの組み合わせに注目した。前走4角が5番手以下、かつ上がり時計が4位以下だった馬は37頭いたが、【0-1-0-36】(複勝率2.7%)。馬券圏内は2年前に2着したヤマカツマーメイドだけだった。

今年この条件に当てはまったのは以下の5頭。阪神JF以来の一戦となるナムラクレアは、ここで消去対象となった。

【今年の該当馬】
・キミワクイーン
・(スリーパーダ)
・ナムラクレア
・(ブッシュガーデン)
・ホワイトターフ

『非社台系生産』×『前走から中2週以下』★4.5%★

続いては生産牧場に注目。今回取り上げるのは、過去10年の成績が【5-7-6-105】(複勝率14.6%)の非社台系生産馬だ。これに掛け合わせるのは前走からの間隔。これが中2週以下というタイトなローテーションでの出走になると、【1-0-0-21】(同4.5%)と苦戦は必至。4つ目はこの条件を採用したい。

今年この条件に当てはまったのは2頭。重賞でも好走経験があるアネゴハダ、先行力が持ち味のテイエムスパーダを消しとする。

【今年の該当馬】
・アネゴハダ
・テイエムスパーダ

『母父ミスプロ系』×『前走馬体重450kg未満』★5.6%★

4つ目の消去条件を終えて、登録17頭中11頭を消去した。最後は血統データで絞り込みを図りたい。取り上げるのは母の父がミスタープロスペクター(ミスプロ)系の馬だ。

過去10年の成績は【3-1-3-33】(複勝率17.5%)とまずまずだが、前走時の馬体重で明暗が分かれる。前走450kg以上で出走していた馬は、【3-0-3-16】(同27.3%)。一方、450kg未満は【0-1-0-17】(同5.6%)と、フィリーズレビューでは苦戦している。

この条件に当てはまったのは以下の3頭。新たに消去対象となったのはサウンドクレアとモチベーションの2頭となった。

【今年の該当馬】
・(アネゴハダ)
・サウンドクレア
・モチベーション

5つの条件を終えて確実に残るのは、コンクパール、ビジュノワール、マイシンフォニー、ラブリネスオーバーの4頭。ビジュノワールとラブリネスオーバーは重複登録があるアネモネSが本線のため、コンクパールとマイシンフォニーの2強という見立てだ。前者には20歳の泉谷楓真騎手が、後者には52歳の武豊騎手がそれぞれ騎乗を予定している。ここは若武者・泉谷騎手の思いきった手綱さばきに期待したい。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。今年はトリガミ覚悟で単複ワイドに絞り、回収率はなんとか80%台を維持している(3月6日現在)。

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