【2歳馬ジャッジ】ダート新馬戦で驚異的な指数を記録したホウオウルーレット! 今後の活躍を大いに期待

山崎エリカ

2021年12月1週目の2歳馬ジャッジ,ⒸSPAIA

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ダート界に新星が現れた12月1週目の2歳戦

このコラムでは古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。中山ではホウオウルーレットが驚異的な指数で勝利。阪神では好タイムで勝利したラリュエルなどがでた12月4日、5日の2歳戦について、指数と評価を掲載する。

12月4日(土) 阪神5R 優勝馬 ラリュエル 指数-7 評価AA
前週までの阪神芝は差し馬優勢の馬場状態。特に芝2000m以上はその傾向が顕著だった。しかし、この日からBコース使用で、前週までと大きく傾向が変わり、内と前が有利な馬場状態になっていた。このレースを勝ったのは、最内枠を利して好位から最短距離の競馬をしたラリュエル。緩みない流れをなかなかの好タイムで勝利した。

このレースで1番人気に支持されていたのは、結果2着のストロングウィル。大外枠で終始好位の外々から最後の直線でも外に進路を取り、抜け出そうとする時のフットワークの軽快さはさすが1番人気に支持されるだけの馬と思えたが、結果的に進路取りを間違え、最後に苦しくなっての2着。

このレースは新馬戦としてはかなり優秀な指数で決着。2着ストロングウィル、3着ダノンジャッカルも並の新馬戦なら勝てるだけの指数を記録した。今後が楽しみな3頭と言える。ただし、この日の馬場状態を考えると、新馬戦としては決着時計が速過ぎたので、やや疲労が残る危険性はある。今後すんなり上昇しない可能性があるが、このレースの上位入線馬は強かったことは確か。いずれ上昇を見せるだろう。

12月5日(日) 阪神5R 優勝馬 アルーリングウェイ 指数-5 評価B
トップスタートを切ったが、外の馬をいかせて3番手の内を追走したアルーリングウェイ。3~4角で外目に出し、直線では追い出されてもすぐに加速しなかったが、坂を上がるとグイっと伸び、最後はきっちり逃げ馬を交わしてゴールした。

その逃げていたイスラアネーロはかなりスピードがあり、最後は2着になったが、並の新馬戦ならば勝利できていた指数を記録した。ラスト2Fは11秒5-11秒8と失速した形にはなったが、今回の上位2頭は新馬戦としては悪くない指数だけに、今後が楽しめそうだ。

12月5日(日) 阪神6R 優勝馬 エナハツホ 指数-9(ダート) 評価B
スタートが良くなかったエナハツホ。そこから1角では外を回りながら3番手までポジションを取りにいったため、やや折り合いを欠く形になってしまった。しかし、向正面ではレースの流れに乗り、4角では先頭に並びかけ、直線ではしっかり伸びて新馬戦としてはなかなか優秀な指数で勝利した。ラスト2Fは12秒3-13秒1と失速している点はマイナスだが、スタート直後からロスがあったことを考えれば悪くない。面白い馬になりそうだ。

12月4日(土) 中山4R 優勝馬 ラフシー 指数-8(ダート) 評価A
芝でデビューして新馬戦4着、その後3着、2着ときていたラフシー。今回は初ダートの一戦だった。確かに今回はそこまで強いメンバー構成ではなかったが、初ダートで単勝オッズ1.7倍まで支持されたのは驚いた。個人的にこれは逆らう一手かなと見ていたが、それは間違いだった。

同馬は外枠からハナを狙える行きっぷりだったが、内の馬の出方を窺って2番手から。道中は楽な手応えで4角では逃げるライバル馬を早々に交わしてあとは独走と強かった。ラスト2Fは12秒6-12秒7とほぼ失速せず。指数も悪くない。初ダートでこの内容ならば今後がかなり楽しみだ。

12月4日(土) 中山6R 優勝馬 ホウオウルーレット 指数-20(ダート) 評価AA
スタートから気合を入れて逃げる形となったホウオウルーレット。マイペースの逃げではあったが、3角過ぎからは後方待機馬たちがバテ始めていた。結果は前を行く馬たちの生き残り合戦。3角からは外のトモジャワールドが懸命に抵抗したが、4角を回るとホウオウルーレットが突き放し、直線は独走。7馬身差の圧勝だった。

走破タイムの1分53秒4はこの日の中山ダート1800mとしては驚異的なもの。なかなか優秀と評価できた同日4レースの未勝利戦よりも2秒近くタイムが速く、翌日の強豪古馬のタイムと比較しても遜色ないものだった。

今回の指数は古馬2勝クラス勝ちレベルを上回るもの。ダートの新馬戦としては現2歳世代最高値を記録した。ただダートの新馬戦で古馬3勝クラス通用レベルの高指数勝ちの馬はかつてもいたが、あまりその後が良い結果となっていない。やはり疲れが残ってしまいがちなのだろう。順調ならば大きな期待ができる馬。大事に育てて欲しい。

12月5日(日) 中京5R 優勝馬 シェルビーズアイ 指数-2 評価B
6頭立てながら、セレクトセール4億円のダノンマイソウルを始め、評判馬が出走してきた新馬戦。小頭数らしく、5F通過1分3秒8の超スローペースになったが、勝ったのはスタートが悪く内の馬と接触する不利があり、1角では後方2番手とポジションが悪くなってしまったシェルビーズアイだった。

同馬は最後の直線で外に出されると、最速の上がり3Fタイムでしっかり伸びて勝利。ラスト2Fは11秒4-11秒6とマズマズ優秀だ。スタートで不利があったことを考えれば、さらに評価できる。順調に良化が見込めそうな馬だけに、今後も楽しめそうだ。

2021年12月1週目の2歳馬ジャッジ,ⒸSPAIA


※パワーポイント指数(PP指数)とは?
●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示
例)ホウオウルーレットの指数「-20」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.0秒速い

ライタープロフィール
山崎エリカ
類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性予想家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。

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