【帝王賞回顧】課題のスタートを決めて3番手追走から危なげなく完勝 ミッキーファイトが連覇達成

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
1000m通過1:00.4の淀みないペース
大井競馬場で行われた帝王賞(JpnⅠ・ダート2000m)は、戸崎圭太騎手が騎乗した1番人気のミッキーファイトが勝利。2022〜2023年のメイショウハリオ以来、2頭目となる同レース連覇を達成した。
2走前の東京大賞典は僅差の2着、前走のかしわ記念はスタートで大きく躓き、ゴール前では内にモタれる場面もあって2着と悔しいレースが続いていた。ただ、休み明けを使われて状態面が上向いていることは感じられ、スタートが決められるかどうかがレースを進めるうえでのポイントでもあった。
レースは前走、大井記念を逃げ切ったサントノーレが1000m通過1:00.4(12.1-11.4-12.3-12.5-12.1)という淀みないラップを刻んで後続をやや引き離して逃げる。しっかりとスタートを決めたミッキーファイトは3番手の外というレースを組み立てやすいポジションから運ぶことができた。
レース後半に入ってからは12.4-12.5とペースは落ちていき、4角から直線に向くところの区間では13.0とさらに遅くなったこともミッキーファイトにとっては好都合。抜群の手応えをキープしていた。
「この馬であれば押し切るだろうと思って仕掛けていきました」と戸崎騎手は振り返ったとおり、早め先頭に立ったあとも危なげない内容で後続に1.3/4馬身差をつけて押し切り。勝ちタイムは2:02.8(稍重)での決着となった。
本来の強さを発揮しての勝利だったが、戸崎騎手は最後まで手前を変えなかった点が今後に向けての課題だという言葉も残した。しかし、レースで出た課題を修正して次のレースでパフォーマンスをあげてくるのが田中博康厩舎の強みだ。それが今年ここまで大井競馬場で行われたGⅠ級競走の羽田盃、東京ダービーに続いて3戦全勝という結果として現れている。次走以降の走りにも引き続き注目していきたい。
アウトレンジは今年も2着
昨年の帝王賞ではミッキーファイトにクビ差まで迫り、あと一歩だったアウトレンジは名古屋グランプリを僅差で勝利しての参戦となった。道中は終始ミッキーファイトを前に見ながらレースを進め、鞍上の松山弘平騎手も早めに動き出したが、反応が早いタイプではなく、両者ともに上がり37.1と脚色が同じになって差が詰まらず2着。今年も悔しい結果となってしまった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
昨年末の東京大賞典ではミッキーファイトを負かしたディクテオン。中団の8番手から運んだが、4角から直線に向くところで13.0とペースが緩んでミッキーファイトが楽をしていたぶん、前との差を詰めきれず3着まで。それでも上がり最速となる36.7の末脚で最後までしっかりと伸びており、力は出し切ったと言っていいだろう。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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