【雲取賞回顧】リアライズグリントが2番手追走から追い比べを制する 坂井瑠星騎手「この形が一番勝ちやすいのかなと思い乗っていました」

2026-02-19 11:18:58三木俊幸
2026年雲取賞を制したリアライズグリント,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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前走からマイナス11kgでの出走

3歳ダート三冠初戦の羽田盃と同じ舞台で争われた雲取賞(JpnⅢ・大井ダート1800m)は、3番人気で坂井瑠星騎手が騎乗したリアライズグリントが勝利し、重賞初制覇を飾った。

キタサンブラック産駒で母は大井のTCK女王盃を制した実績のあるマドラスチェックという良血で、2024年セレクトセールでは1億6500万円で落札。そうした血統背景もあり、昨年10月に芝でデビューするも連続2着、年明けにダートに転向したが3戦目も2着と勝ちきれないレースが続いていた。

しかし前走の京都ダート1800m戦では、2番手追走から直線に向くと後続に6馬身差の快勝とダート2戦目で大きな変わり身を見せての重賞挑戦。馬体重を11kg減らしての出走となったが、坂井騎手は「そんなに変わりありませんでした。使うごとに良くなっていると返し馬で感じました」という印象を持ってスタートを迎えた。

好スタートを切るもゼーロスを行かせる形の2番手を追走。今開催の馬場傾向を事前にチェックしていた坂井騎手が「この形が一番勝ちやすいのかなと思い乗っていましたし、リズム自体も非常に良かったです」と語れば、管理する矢作芳人調教師も「想定していた最も良いポジションである”2番手“を取ることができたので、いい形で運べているなと思いました」とコメント。まさに陣営にとっては理想的なレースだったと言っていい。

12.8-11.9-13.4-13.0-12.7-13.0というラップで1000m通過1:03.8、1200m通過1:16.8と超スローペース。残り600mを切ったところで3番手の外にいたトリグラフヒルが徐々にポジションを押し上げていき、前3頭が並んで直線に向いたが、残り200mでゼーロスが脱落。途中、外にヨレる若さも覗かせたが、追い比べでも最後まで抜かせることはなくクビ差封じ、勝ちタイム1:54.0での決着だった。

「本来持っているはずの能力からするとまだまだ馬が若いというか、仕上がりとしては7分、8分ぐらいかと感じています」と矢作調教師が振り返った今回の勝利。次走、羽田盃に出走することになれば、さらにワンランク上の走りが期待できそうだ。


2026年雲取賞勝ち馬リアライズグリントの口取り式,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2着はトリフラフヒル

惜しくも敗れたトリグラフヒルは、昨年末の未勝利戦では後続に10馬身差の完勝、前走の3歳1勝クラスも人気に応えての勝利と、連勝で挑んだ一戦。大外枠からのスタートで勝ち馬を斜め前に見ながら運び、勝負所で自ら勝ちに行くレースをしたが、最後は脚色が同じになってしまった。敗れはしたものの後続には6馬身差をつけており、レース内容自体は良かったと言える。


2026年雲取賞2着のトリグラフヒル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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3着マクリールは2走前の東京ダート1600m未勝利戦で、のちにブルーバードCを制するフィンガーを抑えて好タイムで勝利。前走の黒竹賞も強い内容だったこともあり、1番人気の支持を集めた。しかし、今回もスタートが遅くレース序盤は中団を追走。向正面から徐々にポジションを押し上げていったが、勝負所でも前との差を詰めるところまではいかず。直線も期待していたほどの脚は使えずに終わってしまった。


2026年雲取賞3着のマクリール,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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