【さきたま杯予想】レモンポップは初の浦和も問題なし 好データ「6歳」該当馬に重い印
ⒸSPAIA
上半期のダート短距離王決定戦
2024年6月19日(水)に浦和競馬場でさきたま杯(JpnⅠ・ダート1400m)が実施される。同レースはダート競走の体系整備により、今年からJpnⅠに格上げされ、春のダート短距離王決定戦として生まれ変わった。
今年は国内では無類の強さを誇るレモンポップを筆頭に、かしわ記念を制して勢いに乗るシャマルや、同2着に食い込んだタガノビューティー、重賞3勝馬サンライズホーク、連覇に挑む兵庫のイグナイターなどJRAと地方からスピード自慢が集結。JpnⅠ昇格元年のチャンピオンに輝くのはどの馬か。ここでは過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気が【4-2-1-3】と勝率、連対率でトップ。2番人気は【1-3-4-2】、3番人気が【1-1-2-6】。ただし、直近は2年連続で5番人気以下が勝利を挙げている。
☆所属
JRAが7勝を含む12連対(栗東9、美浦3)とリード。地方馬は大井が2勝をマークし、浦和と船橋が2着2回ずつ。ほかでは、川崎と兵庫が各1連対だった。
☆年齢
6歳馬が4勝を含む7連対で最多。5歳馬が6連対で続き、ほかでは8歳馬が5連対、4歳馬と7歳馬が各1連対となっている。
実績面は勝ち馬全10頭を含む連対馬17頭がダート1600m以下で重賞勝ちの経験あり。連対馬16頭が前走でダートグレードに出走し、うち14頭が掲示板内に入っていた(前走除外の23年2着馬スマイルウィは含まない)。脚質は【逃げ3先行9差し7追込1】。小回りコース適性を生かした地方馬の台頭にも要注意だ。
レモンポップが格の違いを見せつける
◎レモンポップ
美浦所属の6歳馬。昨年はフェブラリーステークス、チャンピオンズカップなどビッグタイトルを総なめにし、JRA賞最優秀ダートホースに選ばれた。国内では向かうところ敵なしだ。初めての浦和遠征となるが、小回り向きの先行力があり、1400mは【5-2-0-0】と抜群の適性を誇っている。全ての項目で好データに合致しており、絶対王者として恥ずかしい競馬は許されない。
◯シャマル
栗東所属の6歳馬。今年は黒船賞、かしわ記念を連勝。2戦とも果敢にハナを奪って押し切り、いい頃の動きが戻ってきた印象だ。連対馬16頭が前走でダートグレードに出走し、同年のかしわ記念5着以内は【1-2-4-4】と好走。さきたま杯は一昨年にタイム差なしの3着、昨年は競走中止だったが、今の充実ぶりなら三度目の正直を果たしても不思議はない。
▲イグナイター
兵庫所属の6歳馬。昨年のさきたま杯の覇者で、同年秋にJBCスプリントを制し、NARグランプリ年度代表馬に輝いた。今年はフェブラリーステークス11着、ドバイゴールデンシャヒーンで5着だが、走り慣れている地方のダートなら話は別。しかも、さきたま杯は2年連続で地方馬がワンツーを果たしている。持ち前の器用さを武器に、連覇と2度目のJpnⅠ制覇を狙う。
ほか、中央勢を見ていく。バスラットレオンは近走案外だが、昨年3着とコース実績があるのは魅力。スタートを決めて流れに乗れれば上位に絡んでいい。サンライズホークは前走黒船賞でまさかの11着。すんなり先行できず気の悪さを露呈してしまった。1400m重賞を2勝しており、最後まで集中して走れれば巻き返してもおかしくない。タガノビューティーはかしわ記念で2年連続の2着と好走。今回は有力どころに先行馬が揃っており、展開も向きそうな組み合わせ。差しが届くような流れになればチャンスは広がる。
地方勢だと、近3戦全てで馬券圏内に入っている船橋所属のアランバローズも要注意だ。0秒1差に踏ん張った前走では上昇気配がうかがえた。持ち前のコーナーリングのうまさを生かせれば上位に加わってくる。地元浦和のアマネラクーンは前走のプラチナカップ制覇など浦和1400mは22戦15勝。コース適性はメンバー随一だ。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
《関連記事》
・【宝塚記念】グランプリ連覇狙うドウデュースが最有力 逆転候補はソールオリエンスら大阪杯敗退組
・【宝塚記念】2006年の京都開催はディープインパクトが勝利 受け継がれた「舞台相性」…今年の好走候補は?
・【宝塚記念】過去10年のレース結果一覧